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第20次(2001)桂林〜海南島

 これぞ中国!そして・・・これが中国?!

 今回は、中国といえば誰もが思い描くあの山水画の世界・桂林と「東洋のハワイ」と称される海南島という対照的な二つの地を訪れました。海南島といえば訪問前年に米軍偵察機と中国軍機の接触墜落事件があったばかり、その後も教科書問題や小泉首相の靖国神社訪問などでゆれる中での訪中でした。

桂 林

/6〜8 桂林→柳州(広西壮族自治区)260km 走破
 桂林市は
10月に控えた全国体育大会に向けて街全体が突貫工事の真最中といった様相。右から左から入り乱れる人と車の洪水の中で身動きできず、市外へ出るのに一苦労。次第に、らくだのこぶのような山並みが姿を現し、それがどこまでも続く。遠くの山並みは奥ゆかしくかすみ、間近に仰ぎ見る巨岩、天を突く山塊はまさに圧巻。次々に現れる勇姿に心を奪われ、自転車に乗っていることを忘れそうになる。

/9 桂林観光のハイライト、約4時間の璃江下りを楽しむ。
 ゆったりとした水の流れ。水面に映える倒立像の山水画にまたも心を洗われる。文字通りの墨絵の世界。これぞまさに中国! 夢にまで見た桂林を堪能し、身震いを覚えた。

海南島

/10〜13 海口→三亜(海南省)400km走破
 海南島の東側を時計回りに半周。どこまでも続くパイナップル畑、ヤシ畑、水田。1期作の稲刈りと2期作の苗植えが同時進行。大勢の人たちが力を合わせて農作業をする姿がなつかしい。ポプラ並木のまっすぐな道を一団の風となって突き進む。毎日2時か3時ごろにやってくるスコールに異国を実感。どしゃぶりのスコールの中を快走。雨が少しも苦にならない。ほかではできない体験。雨が上がるとすぐまた、ぬけるような青空。吹き抜ける風が心地よい。プールつきのリゾートホテル。浜辺のそぞろ歩き。満天の星空。ここは、本当に中国か?

交 流

陽朔市では七星幼稚園を訪問。歌やゲームに昔の子供たちも大いに盛り上がりました。海南島の人々はとても気さくでひとなつこい。休憩中にサトウキビをふるまってくれたおじいさん、ありがとう。あんなに甘いとは知りませんでした。自然に集まってきた子供たちと草笛の交流。彼らのきらきらした目が忘れられない。陽気な現地スタッフの流暢な日本語、献身的なサービスに感服。公安当局の第2級(首相クラス)という大変な警備体制で現地の人たちには迷惑をかけ、申し訳なかったのですが、沿道からの「加油!」(頑張れ)の声に励まされて走りとおせた11日間でした。中国の皆さん、ありがとうございました。

(東田 順造 15,16,20次訪中)

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