身体の構造上からの基本





{脊柱について}

脊柱(背骨)は、いわば身体の「大黒柱」で、椎骨が積み重なって、

頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨を構成しています。脊柱は、横から見ると

s字状の緩やかなカーブをしていて、直立した際のバランスを保つように

なっています。椎骨は前方の円柱形の椎体と後方の椎弓からなり、椎体

と椎体の間には椎間板と言う軟骨があって、クッション役を果たし、椎弓

と椎弓の間には椎間関節が有り、動きのコントロールをしています。

椎体も椎弓も靭帯によって上下とつながり、周囲についた筋肉によって

動かせるようになっています。また、水平面でみると、椎体と椎弓の間には

椎孔という孔があり、これが縦に連なって脊柱管を形成しています。この中

を脊髄が通り、枝分かれした神経が体全体に延びています。

こうした構造によって、脊柱は重い頭を支えながらしなやかに動かすことが出来

大事な中枢神経を守る役目を果たしているのです。



長時間同じ姿勢で作業をしていると、筋肉がこわばり、首や肩のこり、痛みが

おこる事がありますが、その中には、頚部脊椎症、頸椎椎間板ヘルニア、頚部

後縦靭帯骨化症などの、頸椎の病気が原因の事があります。

肩から腕に響くように痛んだり、手のしびれなどを伴う場合もあります。

腰背部痛が起こる原因は沢山有りますが、腰椎椎間板ヘルニア、

脊椎分離症、すべり症、腰痛症「原因が特定できない慢性腰痛」などは、

若い年代から見られます。中高年になると、椎間板や骨の老化により

腰部脊椎症、腰部脊椎狭窄症なども発症しやすくなります。

手指の痛みやしびれは、色々な原因で起こる事が有りますが、神経の

出ている頸椎に原因がある場合も多くあります。

手に病気がなくても、頸椎で脊髄が圧迫されると、手先の細かい作業が

上手くできなくなると言う(巧緻運動障害)が現れます。利き手でないほうの

手では気が付きにくいことがありますが「シャツの袖口のボタンが片方だけ

かけられなくなった」などというときは要注意です。又足の痛み、痺れ、歩けない

長く歩けない、などは腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、などが考えられます。

成長期の子供の背骨が左右に湾曲している(側湾)、あるいは背中が極端な猫背に

なり(港湾)、姿勢をただしても治らないというときは、脊柱の湾曲異常が考えられます。

高齢者の後湾では、骨粗鬆症や椎間板の老化が考えられます。


原因による腰痛の分類

@椎間板性腰痛
老化による椎間板の変性や、ヘルニアによる神経が圧迫されるため起こる。

  A椎間関節性腰痛
老化に伴って椎間関節にかかる負担が増え、関節の変形が進んで腰痛を招く。

B筋肉性腰痛
筋肉の疲労による痛みや、筋肉の血液供給が不足して栄養・循環不良で起こる

C骨性腰痛
骨粗鬆症で骨がもろくなり、背骨がつぶれたりして痛みが起こる。

D外傷性腰痛
腰椎の捻挫ともいえるぎっくり腰や、疲労骨折による脊椎分離症などによる。

E姿勢性腰痛
骨粗鬆症で腰が曲がり、椎間板や椎骨の変性による腰のわん曲異常が原因。

F心因性腰痛
家庭や職場の環境、経済状態などの心理・社会的要因が深く関わっている。


以上の症状を何回かの施術で快方にもっていく手技こそが、伊丹整体院
特徴です。

 

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