KSROM とは?
ROMチューンは、数多くのメーカー・ショップから販売していますが、雑誌広告でも良い事しか書いていないし、
メーカー・ショップに問い合わせても当然、良い事ばかりしか言わない訳ですからロムを選ぶのは難しいと思います。
KSROMを発売した当時は、まだ、ROMチューンを販売していたメーカー、ショップがほとんどなく
10万円ぐらいが標準の販売価格でした。当初から¥38,000〜という驚異の価格で販売していました
メーカー、ショップ、ユーザーからは、無名のそんなロム大丈夫か?価格が安いからダメだろう?など
価格が安いからかなり不信に思うのも当然だったと思います
でもコンピュータの世界を知っている方なら EPROM(¥1000ぐらい)の価値を知っていますから
10万円というのは、とんでもない高価格なのです。
確かにROMチューンが出来るまでの開発費、人件費、時間は、かかります
また、有名メーカー、ショップの場合は、中間業者が何社か?マージンを取りますからどうしても10万円ぐらいになります。
KSROMは、ユーザーに直接 通信販売していましたので価格を低く設定できたという事もあります。
最近では、ロムタイプの車もなく、ワンチップマイコン・フラシュロムがほとんどなので、書換ソフトの原価も車により様々です。
KSROMが、ユーザーに好評で売れ出してくると根拠のない誹謗中傷、嘘のうわさや批判も多く、
データがダメだとか、有名メーカーのコピーだとか 特に高価格で販売しているメーカー、ショップにすれば、
価格が安くて、速いというのが、面白くなかったと思います
でも 逆に そんな誹謗中傷・根拠もない悪い噂のお陰で、注目されるようになり、
実際に取り付けたユーザーのくちコミ、評判などで、販売台数を増やしてきました。
KSROMのコピーやKSROMだという どこかのコピーロム等も出回り
ある意味 知名度がアップしたという笑える誤算もありました
今でもオークションなどの評価のコメントを見られたユーザーからのくちコミで広がり、
一般ユーザーだけでなく、多くのショップからもご注文が多く、全国に販売しています。
KSROMが出来るまでの一例を説明します。
以前は、自社テストカーとして車両購入もしていましたが、テストが終われば売り、次の車の購入というように行なっていましたが
車両の売却損益もかなり負担となり
ここ数年は、ニューモデルが発売された場合は、ユーザー及び協力ショップに車両を提供して頂いております。
最近の例として、Z33の場合
1、まず、ノーマルデータ・各リミッター・マップアドレスの確認をします。
2、Z33は、コンサルトの通信ポートから書換えが出来ますので、通信ケーブルとパソコンがあれば、データ変更OKです。
3、車両で、テストする前に 今までの経験から点火・燃料マップを5タイプぐらい製作します。
4、点火マップからテストしますが、実用範囲の2000〜4000rpmでのトルク感・アクセルのつきをチェックして5タイプの中から選択します。
5、次に4000rpm〜のパワー感・レスポンスのフィーリングと同時にをプラグ・空燃比を確認します。
6、全体の点火マップは、テストする季節・気温・安全マージンを考えて、最終点火マップを決めていきます。
7、次に燃料マップについては、実用範囲は、少し燃料を濃くするとトルクアップする場合もありますが
排ガス、燃費などの事からほとんどノーマルマップと変わりません
8、4000rpm〜については、Z33は、ある回転域から燃料が薄くなっていますので、増量方向にしますが
空燃比も参考にはしますが、フィーリングとプラグ焼けも重視しています。
9、最終の燃料マップは、6と同じように決めていきます。
10、これで、KSROMのZ33 基本タイプとなるデータが、5タイプぐらいできます。(ユーザーにより基本タイプから変更する場合もあります)
11、実走行で、体感できて速いというのが基本ですから パワーチェックは、行いません(下記に説明しています)
12、最後にユーザー及び協力ショップの方に乗って頂いて、フィーリングを確認して頂きます。
ここまでの作業でも1〜2日で完了します。車により従来のエンジンなら半日ぐらいで、終わる場合もあります。
KSROMは、ユーザーの仕様、希望に合わせてデータ変更しますが、
最近では、オールマイティーロム(どのステージでもある程度の満足ができ、耐久性もある)を希望されるユーザーが多いです。
ショップロム、同じ通販に多い 吊るしロム(マージンも多くノーマルと性能があまり変わらないロム)のROMチューンとは、違います。
ショップには、日産が得意とか スバルが得意とか ショップの色がありますが、KSROMは販売しているロムは全て得意なのです。
ヤフーオークションで、購入されたユーザーの評価のフィーリングコメントをご覧ん下さい。
テストする場合でも 空燃比計、排気温度計なども参考にはしますが、
計器類は、どうしても誤差がありますので、あくまでも参考程度です。
空燃比計などでも車種、仕様、使用目的、測定日の気温・湿度・季節・センサー劣化により数値は違ってきます。
ショップにより考え方は違いますが、KSROMは、加速感、プラグ焼け、フィーリング、排気音、なども重視してます。
かなりROMチューンテストしている人ならメーター類など見なくても 燃料が濃いか?薄いか?は判ると思います。
ユーザーの方でも燃料が濃いか?薄いか?のある程度の判断方法をお教えします。
ブーストのタレがないとして 例えば、ブーストを0,9 1,0 1,1 アップしていく場合に
ブーストを上げていくに従って、パワー感がアップして伸びがあるのが、体感できれば燃料は薄くはありませんが、
ブーストアップしていくにもかかわらず、パワーも速さもほとんど体感できないのは、燃料が薄いのです。
また、燃料が濃い方がブーストが安定してブーストのタレが少ないのですが、
燃料が薄ければブーストも安定しなくタレが大きく、ハンチングも起こります。
また、マフラーのエンドパイプの内側に軽くススが付いているぐらいが、ベストですから
一度、エンドパイプの内側を拭いて走行してみて下さい。
ROMチューンでよく勘違いしているのは、点火時期を進角して燃料を薄くすれば、パワー・レスポンスが良くベストだと思って
プログラムしているショップが多いのですが、車種・仕様により進角させてはダメな場合、燃料も濃い方が良い場合もあります。
また、当たり前の事ですが、ブースト圧、カム、バルタイ、圧縮比、インタークーラの容量、使用目的などにより
点火・燃料マップは、まったく違ってきます。また、夏場よりも冬場の方が燃料を濃くするとか など
1年間の気温・湿度を頭に入れて燃料マップを決めます。
あるショップで、夏に現車合わせでロムチューンしたけれど、冬になってエンジンブローしたとか、なども多いのです。
ただ、真夏の気温(26〜35度)では、吸入温度・水温・油温が異常になりますので、
ロムに関係なく、ノッキングが出やすくなりますので、気温が高い時期は、ノッキングがでないブーストで使用して下さい。
現車合わせだとか、パワーチェックとか、空燃比を合わせるということより
一番大事な事は、ROMチューンをしている人の考え、経験、データーが問題なのです。
特にユーザーがよく気にしている パワーチェックの数値・グラフ曲線などは、全くというほど参考になりません
パワーチェックしても実際の走行している負荷(負荷対応型でも)とは、違いますので、
その証拠にパワーチェックしている時は、ブーストの上がり方、空燃比もかなり違ってきますし
実際の走行では、トルクの谷やカブリの症状が出なくフィーリングが良いのにパワーチェックグラフでは、落ち込んでいたり
計測時に黒煙が出てカブって回転が上がらないなどがあります。
また、例えば、同じ車を4件ショップでパワーチェックしても計測方法・季節により 20〜50PSも違う場合もあります。
従ってユーザーもパワーチェックしても参考程度と考えた方が良いと思います。
でもパワーチェックは関係ないと言っても ユーザーには、パワーの数値が大きい方が、気分的には良いと思いますが・・
ROMチューンする時は、ほとんどのメーカーのロムは、ノーマルのマップから変更しています。
例えば 点火マップは、4000rpmまでは 3度進角して フルブースト以上は5度進角とか
燃料マップは、フルブースト以上を5〜10% ぐらい燃料を増減量しているだけとか
10分ぐらいでプログラムできるようなマップが多く、ノーマルよりは、少し良くなっても本来の性能は出ません
KSROMは、ノーマルマップから新しくマップを作っていく場合が多く、
マップの流れを考えた他にない独自のプログラムをしています。
従って他社にないスムーズなレスポンス、トルクの谷が少ないフラットなフィーリングにしています。
ドッカン〜的なフィーリングにする方が体感的には強く感じますが、実際の速さ、乗りやすさ、エンジンの耐久性を考えると
フラットなフィーリングの方が良いと思います。(希望により ドッカン〜的にもできます。)
タービン交換のロムプログラムもできるだけフルブーストが早く、パワーバンドが広く使用できるようなROMチューンにしています。
使用目的によってタービン・カムの選択やバルタイなどのアドバイスも行っています。
KSROM 主な変更点(車種により、異なり、変更点により、別料金の場合あります)
1、スピードリミッターの上限変更 例えば、 180km→300km
2、レブリミッター変更 基本は、500rpmアップ (車種により出来ない場合もあります)
3、ブーストマップ・リミッター変更(車種により出来ない場合もあります)
4、燃料マップ変更 燃料噴射量の適正化 及び 燃費向上(個体差によります)
5、点火マップ変更 エンジン回転数に応じた点火時期の適正化
6、各マップスケール等の拡大
7、電子スロットル変更
8、可変バルタイ変更
9、トルクマップ・グラフ変更
9、電動ファン作動温度変更
10、ブローオフ取り付けによるストール防止変更
注意!! KSROMは、競技用部品となりますので、サーキットのみでの使用となります