チューニングパーツ

       雑誌などのパーツの紹介及びテストを見ていると、どこのメーカーのパーツでも
       良いように書いているのに気が付きませんか?

       車の雑誌は、メーカーの協力があって、販売できる訳ですから悪く書けないのは当然です
       全ての販売しているチューニングパーツが、良いという事は、車のパーツだけでなくありえません
       ショップなどでもパーツの選択のアドバイスをしないで在庫の商品・提携しているメーカー品を販売する場合が多ので
       間違ったパーツを選ばないように注意して下さい。必ず、プラスになるパーツを選びましょう

1、エアクリーナ

 キノコタイプのクリーナを取付けると約4000rpm〜は、レスポンスが良くなる場合も
 ありますが、それは、吸気音により、速く感じるだけもあり、また、空燃比が薄く(燃料が薄い)
 なっているからもあります
 特に4000rpm以下では、逆に吸入量が多過ぎて、低速トルクが落ちて、
 アクセルを開けてもワンテンポ遅れた吹き上がりになり、
 また、燃費も悪くなる場合もあります
 それでは、吸入した空気量に合わせて燃料を増量すればいいのでは?と
 思われるユーザーも多いと思いますが、エンジンは、必要以上の
 空気・燃料を押し込んでも完全燃焼しない為にパワーダウンしてしまいます。
 ノーマルタービンでマフラー・ブーストアップ程度であれば、
 トータル的には
乾式の純正交換タイプで十分です。
 湿式タイプの純正交換タイプのエアクリーナもありますが、染み込ませたオイルにより
 エアフロセンサーの誤作動の原因にもなります。
 また、純正交換タイプは、エンジンルームの熱い空気も吸入しないという事と
 吸入温度が、5℃上がれば、パワーが5PSダウンすると言われています
 キノコタイプを使用する場合は、ファンからの風・エンジンルームの熱い空気を
 吸入しないように加工をして下さい。(スバル車にキノコタイプは、、加工してもダメです)

2、マフラー

 マフラーは、太ければ良いのではありません。
 抜けすぎのマフラーは、低速から高回転まで悪くなります。
 排気量・チューニングの度合いによって選択して下さい。
 ターボ車のライトチューンぐらいなら中間口径は、 2000ccは、70〜75φ
 2500〜3000ccは、80〜85φぐらいが、ベストです。

3、ブーストコントローラ

 いろんなメーカーから発売されていますが、特徴の違いはあっても
 性能差はほとんどありません。
 操作が簡単で、学習機能などの設定が必要ない方がトラブルが少なく
 価格も安い、トラスト・ブリッツ・HKSなどのEVCで十分です。
                                             


4、インタークーラー

 前置きのインタークーラーでもパイピングの長さが、
 ノーマルと同じか 短くなる場合は、全域でパワー・レスポンスもアップしますが
 逆に
パイピングが長くなる場合は、低速のレスポンスは、悪くなります。
 メーカーは、トラスト・ブリッツなどがお薦めです。

5、ブローオフバルブ

 メーカーにより交換するとアイドリング不調・エンストしやすい・ブーストの立ち上がりが遅い
 加速中に息つきなどのトラブルが多く、車種により純正の方が、良い場合があります。
 通常は、フルブーストは、3500〜4000rpmぐらいが正常です。
 フルブーストが遅い場合は、リリーフしている場合あります。
 ブローオフバルブが弱くリリーフする車種は、
 PS13・S14・S15・R33・R34・インプレッサー・ランエボなどです。
 市販されているのは、あまり良くない大気開放が多いので

 コトスポーツ等の純正強化タイプ
に交換して下さい。
 ブローオフが弱い車種は、ブローオフ交換しただけでレスポンスが上がります。
 GTR・Z32・R32は、ノーマルがベストです。

6、プラグ

 ブーストアップ・高回転・高負荷走行する場合は、
 NGK製の6〜8番に交換して下さい。
 他メーカーは、アイドリング不調、レスポンスダウン、燃費悪化、電極の欠け、
 失火、製品のバラツキなどトラブルがでる場合があります。

7、クラッチ

   マフラー・エアクリーナ・ブーストアップ・ロムチューンなどのチューニングをしている場合は
 早めに強化クラッチに交換して下さい。
 特にKSROMにするとノーマルでは、本来の性能になりませんので、必ず、強化して下さい。 
 滑ってないように思っても強化した時に、ノーマルでは、滑っていたんだ と感じると思います。
 本当は、AT車の場合も強化ATがベストですが、価格が高い為、
 ワコーズ等のグレードの高いATFに交換して下さい(量販店で交換可)
 及び大容量ATクーラーなどで対策して下さい。

8、各種メーター

   ブーストメーター、排気温度計などは、ピークホールドで確認しないでワーニングで確認して下さい。
 ピークホールドで確認すると実際より数値が、高めに出ている場合が多いので注意して下さい。
 また、電子式のメーターは、多機能ですが、熱に弱く、誤作動を起こす場合があります
 注意として、診断カプラーからのブーストの計測は、実測と違いますので、
 必ず、機械式及び電子式のブースト計で、最大ブーストを確認して下さい

 排気温度計のセンサーは、必ず エキマニの集合部か タービン入口へ取付て下さい。
 フロントパイプ・ストレートパイプなどに取り付けても参考になりません

9、タービン

   タービン交換する場合は、使用目的に合わせてメーカー・サイズを選択しますが
 よく勘違いしているのは、タービン交換する場合は、コンピュータのセッティングだけでなく
 燃料ポンプの強化、クラッチの強化、インジェクターの大容量(ノーマルでもOKな場合あり)
 燃圧調整レギュレター(大容量にした場合)、
 排気温度計(空燃比計がベストですがは、高価)などが必要です。
 また、よくあるトラブルとして、
大容量インジェクターに交換しているのに、
 燃圧調整レギュレターを取付けてない
為に始動不良、アイドリング不安定、加速不良
 低中速不調などがあります。また、強化クラッチも必要です。

10、燃料ポンプ強化

 一般的に燃料ポンプ強化と言えば、GTRの燃料ポンプを加工して取付するのですが
 日産車は、東名・ニスモ製  三菱・トヨタ・スバル車は、サード製などが使用されています。
 燃料ポンプを交換しても電圧低下により高回転で燃圧が下がる場合もあります。
 電源・アース線を太くしなければならない場合、リレーを取り付けて電源をポンプに
 直接配線しなければならない場合もあります。
 燃圧が下がっているとロムで燃料を増量しても濃くなりません
 また、あまり知られていないのが、
バッテリーの劣化による燃圧低下、パワー・レスポンスダウンに
 なる場合もありますので、バッテリーも定期的に交換して下さい。