Teddy Buckner, Wendell Culley, Leo Shepherd, Duke Garrette, Jimmy Nottingham(tp) Britt
Woodman, Jimmy Wormick, Sonny Craven(tb) Lester Bass(tb.btp) Ben Kynard(as.cl) Bobby Pl-
ater(as) Billy Williams, John Sparrow(ts) Charlie Fowlkes(bars) Lionel Hampton(vib.p.dr.
vo) Milt Buckner(p) Wes Montgomery(g) Charles Mingus, Charlie Harris(b) Earl Walker(dr)
B'Cast, Geneva, NY; Jul.1,1948
Adam Blew His Hat [2:54] Weka(S)WK 12-1
*add: Billie Holiday(vo) Bobby Tucker(p) **add: Wynonie Harris(vo)
B'Cast, Geneva, NY; Jul.7,1948
I Cover The Waterfront * [3:20] Weka WK 12-1
There's Good Rockin' Tonight ** [2:19] −
add: Johnny Board(as) omit: Billie Holiday, Wynonie Harris(vo) Bobby Tucker(p)
B'Cast, Geneva, NY; Jul.21,1948
Brant Inn Boogie [3:38] Weka(S)WK 12-1
Teddy Buckner, Wendell Culley, Leo Shepherd, Duke Garrette, Jimmy Nottingham(tp) Britt
Woodman, Jimmy Wormick, Sonny Craven(tb) Lester Bass(tb.btp) Ben Kynard(as.cl) Bobby Pl-
ater(as) Billy Williams, John Sparrow(ts) Charlie Fowlkes(bars) Lionel Hampton(vib.p.dr.
vo) Milt Buckner(p) Wes Montgomery(g) Charles Mingus, Roy Johnson(b) Earl Walker(dr)
B'Cast, Peoria, IL; Aug.4,1948
Body And Soul [3:32] Weka WK 12-1
similar personnel:
B'Cast, Denver, CO; Aug.11,1948
Satchmo's Blues [1:59] Weka(S)WK 12-1
Walter Williams, Benny Bailey, Wendell Culley, Leo Shepherd, Duke Garrette(tp)Al Grey,L-
ester Bass, Jimmy Wormick(tb) Johnny Board, Bobby Plater(as) Billy Williams, John Sparr-
ow(ts) Ben Kynard(bars) Lionel Hampton(vib.p.dr.vo) Milt Buckner(p) Wes Montgomery(g) R-
oy Johnson(b) Earl Walker(dr)
B'Cast, Little Rock, AR; Oct.15,1948
Dues In Blues [3:35] Weka(S)WK 12-1
similar personnel: *add Betty Carter(vo)
same period
Jay Bird * [3:48] Weka(S)WK 12-1
Beulah's Boogie [3:17] −
Calling Dr.Mancuso [2:57] −
Re-Bop [2:09] −
他のディスコには《Weka /jds-12-1》というレコード番号があり、ウェスが入団する直前の5月
1日、ワシントンでの3曲が記述されているが、確認がとれない。尚〈ホット・ハウス〉において
はウェスの参加が認められない。このレコードは入手困難なため再発盤を紹介する。
L.Hampton & His Orchestra 1948 / Aramac(A)QSR-2419
L.Hampton in Concert / Durium Cicala(It)BLJ-8015
L.Hampton Hamp's Boogie / JAZZ LIFE(G)CD 2673742
L.Hampton & His Orchestra 1948 / FORLANE(F)UCD 19008
ウェスがハンプトン楽団に入ったきっかけは、ハンプ一行が中西部をロード中インディアナポリ
スに立ち寄った時のことである。
巷では、ハンプが新人を募集していると言う噂で持ちきりであった。 妻セレーンの回想によると
「主人はオーディションを受けるのに少し不安を抱いていたようですが、とにかくトライしてみる
ことにしたんだ。といっていました」。
ハンプはチャーリー・クリスチャン系の若いギタリストに目を丸くしながら、彼が音符もコードも
読めないプレイにも係わらずその場で太鼓判を押した。
ウェスは、その当日(5月15日頃)みなが驚いたことにインディアナポリスを出発した。
1948年のハンプトンは、レコーディング禁止令により(AMFアメリカ音楽家連合会が第1次レ
コーディング・ストとして、1月1日から12月14日までテレビや映画界にたいして行なわれたもの
であるが、勿論レコード業界にもその影響が及んだため)スタジオで活動することがなかった。
しかし、コンサートやダンスホールで不正に収録されたさまざまなテープを1枚のレコードに集約
し、1960年の中頃リリースされたスイスの私家盤としてたいへん貴重な彼等のバップ・ナンバーが
聴ける。
このウェカ(Weka)レーベルは、ライヴ独特のざわめき感から察することができるが、殆ど夏頃に
録られたものであり当時最もモダンな演奏であった。
特にフアッツ・ナバロが短期間ではあるがトランペット・セクションの筆頭として在籍しており、
〈ホット・ハウス〉においては見事なソロを演じている。又、この年はバップにとってのターニン
グ・ポイントであったようにも思われ、バップとそのプレイヤー達の絶頂期でもあり衝撃的な旋律
の素晴らしさは、ミュージシャンや長年のファンはもとより巷のブームが本物であったことを確証
づけている。
〈ジェイ・バード〉は1946年J・Jジョンソンがサボイ時代に作曲したもので、ここではうまくバ
ップ調にアレンジされハンプトンはいつものとおり銃を続けさまに撃つようなプレイを披露し、ベ
ニー・バイレィ、ベン・カイナード、ベティ・カーターらが続いてソロやヴォーカルを聴かせてく
れる。
〈ビ・バップ〉、ハンプトン自身は〈リ・バップ〉と付けているが、これはチャーリー・パーカー
とハワード・マギーがラヴァーマン・セッションでプレイしたものと変わらないが、ディジー・ガ
レスピーの〈スィング・トー・カム〉のスタイルを用いており、トランペッター達が見事なハイ・
トーンで吹き鳴らし、ガレスピーを真似るのが当時の流行であった。
〈デューズ・イン・ブルーズ〉はスロー・テンポの曲でバンド全体をうまくまとめあげているが、
ここでもガレスピーの影響を感じさせられ実際この曲を聴いてみると彼の〈エマノン〉が連想され
る。
注目の2曲、〈ブラント・イン・ブギ〉と〈アダム・ブルー・ヒズ・ハット〉では5月中頃に新入
団した25才のウェス・モンゴメリが僅かながらクリスチャン・スタイルのプレイを覗かせている。
凄腕連中の取り巻く中、決してリラックスしているとはいえないが、どことなく彼もまた大物の片
鱗を伺わせるたいへん興味深いものとなっている。
考えてみるにウェスはなんと悪い時期に入団したものだ。レコーディング禁止令のために、これ
ら以外の数多くの曲が失われてしまったことを想像しては嘆かざるを得ないのである。
=Jazz Monthly Fev.1969=参考
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