ジャンルを超えた "トリビュート・トゥ・ウェス" そのW
アルバム名 : MONTGOMERY LANDO/Kiyoshi Hagiya
アルバム番号: VME VGDBRZ0003
リリース国 : JAPAN
リリース年月: 12/2000
メディア : CD
またまた "トリビュート・トゥ・ウェス" ものを見つけた。
と言っても全くのジャンルは越えていなく、ジャズをはじめ、ロック、ボサノヴァ、ポップス等
々なんでもこなすミュージシャンの発見である。
ご存じの方もかなりおられるかと思いますが、スタジオ・ミュージシャンで磨かれた腕前は一流
だけに留まらず、切れのよいオクターヴ奏法をも聴かせてくれます。
そのCDタイトルが《モンゴメリランド/萩谷 清》実は一年半ほど前に、どうも通販専門店?
として、VME(ベガ・ミュージックエンターテイメント)という自己設立のレーベルからリリー
スされていた。
彼はジョージ・ベンソンを師と仰ぎ、ウェス・モンゴメリを手本にしていると言うだけに、その
サウンドはやはりあの暖かさのなかにもソフィスティケイテッドされたものを感じる。
このCDに関して言えば、安心して聴けるというかリラックスでのバック・グラウンドとしての
雰囲気としても十分楽しめる。
内容は60年代から80年代にかけての名曲を選び、ベンソンの〈ブリージン〉をはじめパーシー・
スレッジのヒット曲、ウェスも演った〈男が女を愛するとき〉スティービー・ワンダーの〈可愛
いアイシャ〉他にはスタンダートの〈虹の彼方に〉、懐かしいところでは田代みどりが一世風靡
した〈ビキニスタイルのお嬢さん〉何てな曲も・・一番の注目曲がタイトルにもなっている〈モ
ンゴメリランド〉です。
「〈モンゴメリランド〉は勿論ウェスに捧げる意味で作った曲です。曲名の発想はディズニー・
ランドからです。
実はウェスの作曲によく似たタイトルがあるなんて知りませんでした。」と萩谷氏はいう。
そして興味深い話で「私は最近オクターヴだけではなくシングルもいつのまにか親指で弾くよう
になっています。
もともとはジョージ・ベンソンのピッキングを追求していたのですが、去年あたりから親指サウ
ンド(親指とは限らないのです)が好きになりジャズだけに限らずなんでも親指です。
指の音の方がとても太く温かいサウンドに感じますね。」と答えていただいた。
スタジオ・ミュージシャンという立場から何でもこなす、という努力の賜ですね敬服の限りです
是非一度聴いて頂きたい。いやー、この狭い日本にいながらどうしてこういうウェスをこなすミ
ュージシャンとの出会いが遅いのか・・ひょっとして知らないのは「おまえだけだ」って。
と、いったところで簡単に彼のプロフィールを紹介する。
萩谷 清(はぎや きよし) 茨城県土浦市出身。
高校在学中よりG.S.ブルーインパルスのギタリストとしてプロ・デビュー。
73年よりスタジオ・ワークの活動を開始、数々のレコーディングに参加。
また、猪股 猛&サウンド・リミテッドのメンバーとしてコンサートやツア-に出演。
76年ボストン・バークリー音楽学院に留学。
77年帰国後、スタジオワークにおいては前田憲男、宮川泰、服部克久etc...多くのアレンジャー
のレコーディングに携わり、またライヴ活動では市川秀男グループ、大野雄二エクスプロージ
ョンバンド、BUSTERのメンーとしてプレイ。
その間、ジョージ川口、シェリー・マン、渡辺貞夫、その他多くのミュージシャンとセッショ
ンを重ねる。
同時に萩谷清グループを結成し、作曲も手がけ、オリジナル曲を中心にライヴハウスで演奏。
この頃フジTV「クイズグランプリ」のオープニングテーマを作曲。
CMソングの作曲編曲も始める。
88年には、ラスベガスにて服部克久オーケストラ「音楽畑コンサート」に参加。
92年 羽田健太郎を中心とした音楽番組、NHK『音楽は恋人』レギュラー出演。
93年には、中国・上海にて上海交響楽団と共演。
94年からは、宮川 率いる名匠「宮川組」に参加。
94〜98年 NHK総合「ときめき夢サウンド」レギュラ-出演。
95年3月 日本クラウンより「HAPPY BIRTHDAY」を発表。
95年6月 日本クラウンよりニューヨーク録音「SO NATURAL」を発表。
95年 kiyoshi hagiya Super Bandを結成。
萩谷清(g) 倉田信雄(pf) 岡沢章(b) 渡嘉敷祐一(dr) 木村誠(perc) ボブ・ザング(sax)
99年10月 名匠『宮川組』アメリカ「シカゴ・トンプソンセンター」にて公演。
00年12月 VMEより「モンゴメリーランド」を発表。
現在もライヴ及びスタジオワークを中心に、活動中。
(萩谷氏のサイトより転載)
萩谷氏のサイト:ギタリスト 萩谷 清
CDの購入先:VME
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