ラヴ・ウェス(Love WES)
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ウェスの直筆サインを探し求め苦節30年、やっとの事で大願成就した。
アメリカのコレクターからゲットしたもので、ご覧の写真はA&Mがコマーシャル用に撮影した
ものである。
その正装に照れ笑うウェスのポートレイトに、なんと驚くなかれボールペンによる直筆で・・
"Love WES" と書きこまれてあった。
惜しむらくは、インクの出が悪くかすれている部分もあるが、ま、問題ないでしょう。
この写真がどのように出まわり、サインに至ったかという経緯は不明であるが、これも67〜68年
のものに間違いないでしょう。
過去ウェスのサインはエイドリアン・イングラム・著、小泉清人・訳【ウェス・モンゴメリ】を
含め、今まで3ヶ所のメディアで確認してきたが、いずれも "wes montgomery" (注: 当サイト
の "プロフィール" でも紹介している)がお世辞にも達筆とは言えない。
いや失言訂正、味のある筆跡で綴られている。
ただ、この65年代の名前だけのサインと比較すると、大雑把に "WES" と書かれた筆跡にある
が、にんげん歳をとるとそれだけの人生観も生活環境も代わって当然のことながら書体に変化が
見られるのもごく自然、「書かれているのは間違いなく彼の直筆です」と前所有者からお墨付き
をいただいた。
ほかにも増尾秋好氏が姉を通して間接的にもらったとか、パット・メセニーが直接もらったとい
う雑誌の記事を読んだ事があるが、恐らくオーソドックスな "wes montgomery" のサインと思わ
れる。
ウェスはA&M移籍後、2年弱で亡くなるがそれまでの人生は決して "楽" というものでなく
"苦" の連続で、やっとこれからと言うときに惜しまれつつも世を去ってしまったが、僅かに残
されていた生命は彼が精神的に余裕というものをやっと感じ得たというか、勝ち得た自分への報
いを抑えることなく堂々と胸を張ってファンの声援に応えたと思う。
その充実感が態度に表れ言葉に書かれたサインが "Love WES" なんです。
"Love" とは自分を愛し、人を愛し、世界を愛すという広い意味から、生前ウェスが何事に
おいても心あたたかく接していたという事が伝説的に語られていることから、いわば彼のスピリ
ッツでもあり死ぬまで常に自分の心にとどめ、戒めや励ましとする格言、つまり座右の銘であっ
たと思う。
察するに、ウェスは "Love WES" という自分のサインに真心をこめて、多くのファンに
もハッピーさを分かち合えたかったのであろう。
あくまでも自分本位でないところに彼のスピリッツの根底を再認識した思いである。
今後は、当ウェス・ファン倶楽部もウェスの座右の銘 "Love WES" を引継ぎ、これを合
言葉に私の研究をさらに多くのファンとともに出きる限り長く続けたい所存です。
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