歌物〈ウエスト・コースト・ブルーズ〉
アルバム名 : IN BLUE / KARRIN ALLYSON
アルバム番号: CONCORD JAZZ CCD-2106-2
リリース国 : USA
リリース年月: 2002
メディア : CD
最近、私はよく歌物(ヴォーカル)を聴く。
今までそれほどでもなかったが、先日関西のAMで耳にしたダイアナ・クラールという今、売り
出しの美人歌手なんです。ご存知ですか。
《THE LOOK OF LOVE/DIANA KRALL/VERVE UCCV-9024/25》なるアルバムでバラッドとボサ・ノヴ
ァで占めた小粋な内容なんですが、彼女はナット・コールに憧れたとうことで自らピアノを弾き
ながらの熱唱に、ちょと惚れてしまった。
そんなことで、にわかに歌物CDを何点か買い集めた中に、店頭で目についた歌手がカーリン・
アリソンの《IN BLUE/KARRIN ALLYSON/CONCORD JAZZ CCD-2106-2》というアルバム。
もちろん聴いたことも見たこともない全く初めてのものだが、歌手に魅かれたのではなく挿入曲
を見て驚いた。
ウェスの十指に入る代表的な〈ウエスト・コースト・ブルーズ〉がはいってる、えっ、こんなの
今までにあったかな・・・と、記憶をさかのぼらせたが覚えがない。
ウェスの曲を歌ってるなんてやはり聴いたことがなかった。
早速買い求めたが、DANNY EMBREYのギターがウェス風のイントロで弾き出すとストレートで丁寧
に歌い歌唱力もあるが私にはしっくりこない、あまり好きな声帯ではなかった。
が、彼女の批評はどうでもよい、ウェスの曲を歌っていることに興味があった。
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I'VE GOT A BABY ON THE EAST COAST.
I KEEP GOING ON THE WEST COAST.
A SUITS CASE FULL OF THE SORROWS.
I'M SO TIRED OF PLAYING TRAVELING DO'S.
I'M LONELY IN THE EVENING.
NO USE MAKE BELIEVING.
ANYONE ELSE COULD MAKE ME HAPPY LIKE MY LITTLE DARLIN'.
ONE OF THESE DAYS I'M GONNA PACK MY BAGS AND
GO WAY HOME WHERE I CAN SEE MY BABY ON THE EAST COAST I'VE GOT THE BLUES.
訳文:
ベイビー(恋人)はイースト・コーストにいて、
私は後悔(悲しみ)でいっぱいのスーツケースを持って、
ウエスト・コーストへと進んでいる。
パーティも旅をするのも疲れてきたわ。
夜には寂しくなるの、現実感なんて全くないわ。
みんな(旅先で会った人)はダーリン(恋人)のように私をハッピー
にしてくれたかしら?
近いうちに荷物をまとめてベイビー(恋人)のいるイース・トコーストに
帰るわ、私にはブルーズがあるもの。
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この歌詞からはウェスのイメージは全く感じられないが、ウェスの曲を歌ったと言うことに価値
がある。感謝しよう。
本当にウェスの曲にはメロディックなものが多く〈OGD〉や〈Four On Six〉も歌物としても
十分いけると思う。
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