リスボンあれこれ
【トイレの話】
トイレが近いため、旅行すると自然にトイレ観察が鋭くなってしまう。列車の
駅には清潔で立派なトイレがあって、男性は大抵は無料。ところが、小部屋とな
るとコインを入れないと開かない仕組みになっているところが、結構多い。女性
の方になると、ちゃんとトイレおばさんが入口にいて、完全に有料で「不公平だ」
と女性陣はボヤくこと。
このトイレおばさん。ユニフォーム風のこざっぱりした
服装をしていて、一見、公務員風なのだ。公務員かもしれない。
外にも公衆トイレはあるが、ほとんどがコインを入れる有料トイレ。ポルトガルでは
歩いているときも小銭は欠かせない。
長距離バスで途中休憩したときのこと。バスの駅兼基地の前なので、運転手さ
んに「Can I use the toilet ?」と変な英語で聞いたが通じない。「rest
room ?」も通じない。しからばと、虎の巻で覚えたポルトガル語で「banho ?」
(バーニョ)と聞いてもダメ。すると運転手さん「WC?」と聞いてくれるでは
ないか。私「Oh ! yes」と応えて駆け込んだ。その後、注意して見ていると「W
C」との表示を結構目にした。
【駐車場事情】
坂の街、坂の国のポルトガルでは、ほとんど自転車を見かけなかった。従って
車は必需品。でも、いわゆる駐車場はあまりない。急な坂道でも路上駐車でびっ
しり埋まっている。
それで気がついたことが一つ。リスボンに着いてから、道路の端で車に向かっ
て手を左右に振ってる人を度々見かけて「あの人、何をやってるの?」と3人そ
ろってクビを傾げていた。最初はヒッチハイクかと思ったけれども、どう見ても
ホームレス風の人がほとんど。車が止まるとは思えない。
数日後に、はっと気がついた。例によって手を振ってるオジサンの前で車が止
まりかけたのでジッと観察。駐車スペースのある場所を案内して、チップをせし
める商売?なのだ。わかってみれば、簡単なことだった。