ニュース速報 No.11(2000.3.25号)


坪に嵌まる話し
ツボカフェ・ハウス

 2000年4月号のSJ誌は実に興味深い記事が多かったようです。 「知性派名門レーベル、リヴァーサイド」の記事より、名盤《フル・ハウス》でのワン・ショッ トが掲載されており、ステージの壁に "壺" の文字が見られる。 そうなんです、当時ウェスとグリフィンがケリィ・トリオをバックに壮絶なバトルを演じたカフ ェ・ハウス "ツボ" の語源は "壺" だったんです。 私自身も以前聞いたことがあったのですが、この記事を見るまですっかり忘れていました。 そう言えば、《フル・ハウス》の裏ジャケの写真にも "壺" の下部分が見られるのだが、今月の SJ誌でははっきりと確認がとれた。 "Coffee House TSUBO" は初め "Coffee House POT" との予定だったが、このポットというのは コーヒー・ポットの意味もあるが、 "マリファナ" という隠語にもなっていたことから粋なオー ナーは東洋系だったのか骨董趣味があったのか判らないが、"ポット=ツボ" とした。 とは冗談ですよ、この由来は私の勝手な想像なんです。 ところで、オリン・キープニュースはオリジナルのライナー・ノーツで、「何とエキゾチックな 名前であろう」と書き、《12枚組CD》のライナー・ノーツでは「名前の由来は知らない」と書 いていた。 当然、キープニュースはステージの壁に書かれた "壺" の文字を見ていただろうが、その由来に 結びついていたということは、夢にも思はなかったと思う。 まぁ、いずれにせよこの "壺" でこの名盤が生まれたのだから聴き惚れたファンはみんな坪(壷) に嵌まった訳だ。