坪に嵌まる話し

2000年4月号のSJ誌は実に興味深い記事が多かったようです。
「知性派名門レーベル、リヴァーサイド」の記事より、名盤《フル・ハウス》でのワン・ショッ
トが掲載されており、ステージの壁に "壺" の文字が見られる。
そうなんです、当時ウェスとグリフィンがケリィ・トリオをバックに壮絶なバトルを演じたカフ
ェ・ハウス "ツボ" の語源は "壺" だったんです。
私自身も以前聞いたことがあったのですが、この記事を見るまですっかり忘れていました。
そう言えば、《フル・ハウス》の裏ジャケの写真にも "壺" の下部分が見られるのだが、今月の
SJ誌でははっきりと確認がとれた。
"Coffee House TSUBO" は初め "Coffee House POT" との予定だったが、このポットというのは
コーヒー・ポットの意味もあるが、 "マリファナ" という隠語にもなっていたことから粋なオー
ナーは東洋系だったのか骨董趣味があったのか判らないが、"ポット=ツボ" とした。
とは冗談ですよ、この由来は私の勝手な想像なんです。
ところで、オリン・キープニュースはオリジナルのライナー・ノーツで、「何とエキゾチックな
名前であろう」と書き、《12枚組CD》のライナー・ノーツでは「名前の由来は知らない」と書
いていた。
当然、キープニュースはステージの壁に書かれた "壺" の文字を見ていただろうが、その由来に
結びついていたということは、夢にも思はなかったと思う。
まぁ、いずれにせよこの "壺" でこの名盤が生まれたのだから聴き惚れたファンはみんな坪(壷)
に嵌まった訳だ。
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