ニュース速報 No.25(2001.6.30号)

 二夜目はキヨヒト・モンゴメリこと小泉清人トリオ、OGDの出演です。 やはり熱心なウェス・ファン佐藤正幸氏のその愉快な直前感想を先ず紹介する。 8時開演でしたが、私は家を早く出たつもりが、ついつい寄り道をしてしまい小岩に着いたのが 7時半! 牧田さん(自動車版画家)や青木さんには「7時にいっています。」なんて言ってお きながら焦りました。 近くまで来ながら店がわからなく迷いに迷いました。(間抜けな事に、住所、電話番号メモ家に 忘れてしまった。) 気がつくと何と店の前を4〜5回通りすぎていたのです。歓楽街の中、ひっそりとありまして、 一方通行と放置自転車の海、選挙演説のひとごみに阻まれてようやく辿り着いたのは8時をまわ っていました。もう、全身大汗! しかし運が強いのかドラマーの中矢さんが高速道路をおりられず泣く泣く遅れるとの連絡が有り 私も初めから観ることができました。 2ndセットの終わり頃、青木さんが〈4 on 6〉をリクエストされ、演奏はノリノリで中矢さ んはタイコの皮が破けんばかりのパワーで小泉、高野、ご両人をまくしたてライヴの醍醐味を満 喫させてくれました。そして改めて小泉さんの支持率の高さを実感した次第です。                                小泉清人記録員/佐藤正幸


With Wes Two Days

♪6/23(土) 小泉 清人トリオ“O.G.D.”        小泉 清人(g) 高野 正一(org) 中矢 彬弘(dr) 1st Stage. 1. Polka Dots And Moonbeams 2. Sun Down 3. Too Late Now 4. Know It All 5. Jingles 6. Serene 7. Tequila 8. Theme〜Sam Suck
2nd Stage. 1.Fried Pies 2. Georgia On My Mind 3. Road Song (aka:OGD) 4. Angel Eyes 5. Gone With The Wind 6. 'Round Midnight 7. Full House 8. Fly Me To The Moon 9. Four On Six 
6月はウェスの命日月である。ウェス派ギタリストの小泉清人氏によって例年6月催されている "ウェス・トリビュート・ライヴ" があるが、なんと本年は今までにない企画となった。 東京、小岩にあるジャズ・スポット、その名も "フルハウス" のマスターとウェス大ファンの松 崎氏が素晴らしい企画を立案し見事実現させてくれたのである。 "フルハウス" の開店27周年を記念して、題して "With Wes Two Days Live at FULL HOUSE" (ウェスと共にTwo Days)、しかも内容がすごい!!我国を代表するウェス派ギタリスト宮之上 貴昭&スモーキン(6/22)、小泉清人&OGD(6/23)による二日間連続連夜のライヴである。 "フルハウス" で宮之上氏、小泉氏による "ウェス・トリビュート・ライヴ" こんな "TSUBO"に はまる話もあるまい。この話を聞いた小生、ウェス・ファン倶楽部横浜特派員は早速松崎氏にお願いし、ライヴ・レポ ートをさせていただくこととした。ところが残念な事に6/22の宮之上貴昭&スモーキンのライヴ には都合悪く行く事が出来ず、この日のレポートは松崎氏にお願いする事とし、6/23の小泉清人 &OGDのライヴの模様をレポートさせていただく。   昨日の宮之上貴昭&スモーキンの超満員状況、まさに満席フルハウスの余韻を残したままか、開 演前から多くの人が来店し、期待と熱気が店内を覆い包んでいた。 8時15分、一曲目意表をつくバラードからのスタート。しかもソロギター仕立ての〈Polka Dots And Moonbeams〉である。 これからウェス・ナンバーが始まる事を期待し興奮気味で待っていたオーディエンスは、コード の響き美しいバラードにまずは静かに聴き惚れた。 続いて "OGD" 特にこのメンバーでVTRリリースした (ジャズ・ギター・キッズにはお馴染 み)〈Sun Down〉ウェスのブルーズの中でも名曲である。 グルーヴィでハッピーな曲調、小泉さんの親指から爪弾かれるウェス・メロディ、オクターヴ・ ウイズ・コードはまさに "Thumb Magic"。 その後もボサ・ノヴァ調の〈Know It All〉、ウェスがデヴュー当時からヴァーヴ時代まで幾度 となく演奏した名曲〈Jingles〉(高野さんはメル・ライン・フレーバーぷんぷん)、夫人に捧 げた〈Serene〉、そして盛り上った所でラテンの〈Tequila〉。 この時点で会場は〈Tequila〉に酔って酒に酔って中矢さんのパワフル・ドラムスに酔って多い に盛り上がっている。 小泉&OGDも一心不乱、勢い余ってか気が付いたら何と何と8曲も演奏しているではありませ んか。 2ndステージはこれも名曲ブルーズ〈Fried Pies〉でスタート。独特なメロディ、アーシー感漂 うインター・ルード、ブルージィそのもの。 続いて〈Georgia On My Mind〉高野さんのハモンド・オルガンが特に素晴らしく、ハモンド&レ スリーから響くあの独特のサウンドと高野さんのソウルが結びつき、この名曲を名演で奏でてく れた。 2ステージの盛り上りをそのまま引き続きスタート直前から熱気ムンムンである。 おなじみ〈Road Song〉ではオーディエンスは沸点寸前、更に本日最も相応しい〈Full House〉 (店名、満席、トランプゲーム)で完全にオーバーテンプ!!どんどんよくなる法華の太鼓!! 愛らしい〈Fly Me To The Moon〉で少し冷却、ラストはこれまたウェスの名曲名演、グルーヴィ な〈Four On Six〉独特なベース・ランニングのイントロ(ちなみにこのフレーズはモンク・モ ンゴメリが〈サマー・タイム〉の演奏事にベース・ランニングとして使っています。)いつ聴い ても素敵な曲である。 この日の "フルハウス" は演奏者、オーディエンスが一体となってグルーヴ感を醸し出し店内は まさにウェスの香りで充満していた。 "フルハウス" に "ウェス" しかも2大ウェス・フォロワーの奏でる、今回のウェス・トリビュ ート・ライヴ、ウェスも天国でさぞ喜んでいる事であろう。 このように素晴らしいライヴを催してくれた "フルハウス" マスター、松崎さん初め関係者の方 々、そして素晴らしい演奏を聴かせてくれた、宮之上貴昭&スモーキン、小泉清人&OGDの方 々に感謝、感謝。そして万歳!!                                      2001年6月27日     WES MONTGOMERYファン倶楽部                    横浜特派員  青木 幹夫 宮之上 貴昭トリオのレポート