Encores/Wes Montgomery/Milestone M-9110
アルバム名 : Encores/Wes Montgomery
アルバム番号: Milestone M-9110
リリース国 : U.S.A.
リリース年月: 12/1983
メディア  : LP


Wes Montgomery(bg) James Clay(fl) Victor Feldman(p) Sam Jones(b) Louis Hayes(dr)
                                       United Recording Studios,Los Angeles; Oct.12,1960
          Body And Soul (take 4/6)            [7:27]                    


Wes Montgomery(g) Buddy Montgomery(p) Monk Montgomery(b) Bobby Thomas(dr)
                                                 Plaza Sound Studios, N.Y.C.; Jan.3,1961
          If I Should Lose You (take 2)       [6:10]                    


Wes Montgomery(g) Melvin Rhyne(org) Jimmy Cobb(dr)
                                                Plaza Sound Studios, N.Y.C.; Apr.22,1963
          The Trick Bag (take 6)              [5:04]                 



 1.<ボディ・アンド・ソウル>は≪Movin' Along / Riverside RLP-342≫よりの<テイク4>と   <テイク6>をつなぎ合せた編集テイク。  2.<イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー>は≪Groove Yard / Riverside RLP-362 ≫よりの別 テイク。 3.<ザ・トリック・バッグ>は≪Boss Guitar / Riverside RM-459≫よりの別テイク。
 別テイクでの理論づけはとにかく一番最初    そして同じ頃映画化された「ベニイ・グッド に発表されたものを記載しているが、80年代    マン物語」、レッド・ニコルズの半生を画い はCDの出現で紛らわしくなっているので、    た「5つの銅貨」等がある。 注意が必要である。               近年になりバド・パウエルの伝記もの、「ラ 3曲の別テイクで≪ボス・ギター≫よりのも    ウンド・ミッドナイト」、デクスター・ゴー のがあるので、これにからんだ話しをすると    ドンの渋い演技がよかったのですが、1988年 しよう。                    にクリント・イーストウッド監督による「バ ちょっと誇らしげに、「どうだいこのギター    ード」、これはチャーリー・パーカーの伝記 」と薄笑いを浮かべたウェスの表情が何とも    もので、この年のアカデミー賞録音賞を受賞 いえない≪ボス・ギター≫のジャケット。     したのはまだ記憶に新しいところである。 しかし私はこのジャケットを観ると悲しくな    さてウェスに戻すが、同じ年のSJ誌8月号 ることがある。                 に「ジョージ・ベンソン、 "ウェス・モンゴ 何故って、ジョージ・ベンソン主演の同名、    メリ伝記映画" 出演とJAZZを語る」と特 "ボス・ギター" というウェスの伝記映画が    集した記事があるので要約し説明する。 製作の寸前で中止になったからである。        伝記映画としてすぐに思いつくのが、何とい 「ジャズ・ギター/ヴォーカル界のスーパー っても1954年のジェームス・スチュアート扮    ・スター、ジョージ・ベンソンが今秋クラン する「グレン・ミラー物語」、私はこの映画    クインする伝記映画 "ボス・ギター" (仮題) を何度観たことか、今ではLDまで買って時    にウェス役で主役を務めることになった。」 折楽しんでいる始末です。
結論からいうが、このプロジェクトは4年前    ジョージ・ベンソンの感想を続ける。    に企画されたが、ベンソンとの音楽活動との    「≪ボス・ギター≫は僕のフェイバリット・ 日程が合わず延びていたらしく、「バード」    アルバムのひとつでもあるし、タイトルから が輝かしい授賞にもかかわらず観客動員がい    くるイメージや意味合いを考えると、この映 まひとつであったことから、中止の運びとな    画には一番合っているように思う。 ってしまったらしい。              今回の映画タイトルが "ボス・ギター" とな ここで私見を言わせてもらうが、主演はジョ    ったのはあくまでも偶然ですが、仮題という ージ・ベンソンでなくともよかったんだ。     ことで最終的には変更される可能性もあるん 企画の段階からもっと早くクランクインして    だ。」 おれば・・・あ〜後の祭りか!          さらに、「オクターヴ奏法による演奏シーン                         がハイライトになると思う。全くコピーとい ジョージ・ベンソンの感想:           うわけではないが、僕なりのウェス観を表現 「この脚本を見たとき、これこそ自分のはま    させたいと考えている。 り役だと感じた。それが4年前の話しで、以    まだその点については具体的なアイディアは 来今日までこの役を誰にも演らさないでくれ    ないが、オクターヴ奏法は普段から僕のプレ とプロデューサーや映画関係者に頼んだ。」    イの中で自然な形で演っていることではある                         がね。」 ウェス・ファン:                      それなら何故、音楽活動を少なく抑え映画に    映画のクランクインが1988年11月と書いてあ 重点を置かなかったの、1〜2年も続いた段    ったが、年が明けて春になって待ちわびれな 階で関係者は決断すべきであったし、ベンソ    くなって、その後の様子を伺ったら、「中止 ンも降りるべきだったと思うね。         だよ。」との連れない一言。この項のレコー                         ド・タイトルじゃないが、「アンコ〜ル!!」                         さあ皆さんもご一緒に「アンコ〜ル!!」