Boss Guitar/Wes Montgomery/Riverside RM-459
アルバム名 : Boss Guitar/Wes Montgomery
アルバム番号: Riverside RM-459
リリース国 : U.S.A.
リリース年月: 6/1963
メディア  : LP


Wes Montgomery(g) Melvin Rhyne(org) Jimmy Cobb(dr)
                                                Plaza Sound Studios, N.Y.C.; Apr.22,1963
          Besame Mucho (take 3)                  [6:28]                 
          Dearly Beloved                         [4:49]                           
          Days Of Wine And Roses                 [3:44]                           
          The Trick Bag (take 2/5)               [4:24]                           
          Canadian Sunset                        [5:04]                 
          Fride Pies (take 2)                    [6:44]                 
          The Breeze And I                       [4:06]                 
          For Heaven' Sake                       [4:39]                           


 キープニュースは "モンゴメリ・ブラザーズ" 解散後、10カ月ぶりにNYでストリングス・セッ ションを録ったが、どうやらその準備にかなりの時間を費やしていた。 そこで少ない時間を利用して、本アルバムが軽く息抜きのつもりでレコーディングされたが、旧友 メル・ラインとの気心の知れた進行にたったの5時間半で終了してしまった。 長い構想でのストリングス・アルバムより、周りの関心は専らこの息抜きトリオのレコーディング に集中したため、1963年6月に本アルバムを先にリリースし≪フュージョン≫を年末まで遅らせる ことにした。
 1964年の思い出話でギタリストのスティー    このアルバムの魅力は確かに写真家ジェーム ブ・カーンは、「ウェスを初めて聴いたのは    ス・ムーアによるナイス・ショットにもあり 17才のとき、私はロック・ドラマーを志して    そういえば≪フル・ハウス≫の表ジャケット いて南カリフォルニアのトップ・インストゥ    のギターのアップ写真も彼によるもの( どち ルメンタル・グループの "ザ・チャンタイズ    らの写真もYシャツの袖口がダブルになって " のリード・ギタリスト、ボブ・スピッカー    いることから同時期、恐らく1962年に撮られ ドがリハーサルの後で私を音楽部屋に連れて    たもの) だが、選曲がとくによい。 いき、是非聴かせたいものがあるといった。    <ベサメ・ムーチョ>ラテンの名曲を初め、 その聴かせてくれたものの中に、ウェス・モ    当時の映画の主題曲であった<酒とバラの日 ンゴメリの≪ボス・ギター≫があった。      々>など、どちらかといえばポップス・ファ 私はジャケットを観たとたん、音楽よりもウ    ンを狙ったかのようなリヴァーサイドでの隠 ェスと一緒に写っている彼の大きなギブソン    れた名盤といえる。 L−5の形の美しさの方が印象に残った。     余談ではあるが、<ベサメ・ムーチョ>とい 外観というのは当時の私には大変重要であり    えばこのウェスのプレイもさることながら、 、ウェスのプレイはただ速く頭上を通過して    私はグラント・グリーンの≪ラテン・ビット いるように思えた。」と、≪グルーヴ・ブラ /Blue Note 4111≫でのあの熱〜いシングル ザーズ/Milestone M-47051≫ のライナー・    ・トーンも愛聴盤となっている。 ノーツに記している。