The Navy Swings/Billy Taylor Quartet With Joe Williams/program 49GH/50GH
アルバム名 : The Navy Swings/
      Billy Taylor Quartet With Joe Williams
アルバム番号: The Navy Swings program 49GH/50GH
リリース国 : U.S.A.
リリース年月: 1964
メディア  : Transcriptions LP


Billy Taylor(p) *add: Joe Williams(vo) Wes Montgomery(g) Ben Tucker(b) Grady Tate(dr)
                                          B'Cast, "The Navy Swings", N.Y.C.; Spring.1964
          There Will Never Be Another You       [3:03]    program 49GH
          A Beautiful Thing *                   [2:44]            −
          The More I See You                    [2:05]            − 
          More Than Likely *                    [1:39]            − 
          A Grand Night For Swinging            [2:21]    program 50GH
          Have A Good Time *                    [2:18]            − 
          Afterthoughts (A Bientot)             [2:47]            −   
          Until I Met You (Corner Pocket) *     [2:34]            − 

《ネイヴィ・スウィング》、さてこのレコーディングは一体何物であろうか? 結論から言えばはっきりとは判らないのであるが、アメリカの多くの音楽関係者に聞きまわったこ とを説明する。 ある人は「"ザ・ネイヴィ・デパートメント"(こいつがよく判らない)によって発表された、16分間 のトランスクリプション(マザー・テープの段階でLPにし各放送局に配布したもの)であって、各 々のアーティストが4分間のプログラムを請けもったラジオ放送用の音楽番組である。」という。 またある人は「アメリカ海軍によりプロデュースされ、特定の放送局に限られたものではなく全米 何百ものラジオ局により放送されていた。」という情報が得られた。 しかし最も悪いことに「不幸にもこれらの放送が高校卒業者対象に米国海軍に入隊を促す宣伝用の 放送だ。」という険しい情報も寄せられた。
では実際に放送された《プログラム49GH》を再現してみます。 文中のJ.W.はジョー・ウィリアムズ、B.T.はビリー・テイラー、J.H.はジャック・ハスカーです。 J.W.:ジョーウィリアムズです。 "ネイヴィ・スゥイング" のためビリー・テイラー・クォーテッ トと同じデッキの上にいます。 J.H.: 米国海軍と海軍予備役は "ネイヴィ・スウィング" ではあなたを歓迎します。    毎週特徴ある15分間のセッションを放送していますが、今週はあらゆるジャズのなかでアメ リカのトップ・ヴォーカルとインストゥルメンタルのスター、ジョー・ウィリアムズとビリ ー・テイラーにスポット・ライトをあてお贈りします。 司会はジャック・ハスカーです。この番組ではとても偉大なタレント、ジョー・ウィリアム ズの "カム・バック" を記念します。 J.W.: そのように紹介していただいて、ジャック、カム・バックっていいですね。 J.H.: ジョー、それはすべての言葉を意味している。今日同じく "ネイヴィ・スウィング" はピア ニスト、作曲家、編曲者、指揮者として認められている人が初登場します... J.W.: ディス・クジョッキィですか?..... J.H.: そうです、オール・ラウンドなジャズ知識人、ビリー・テイラーのことです。 B.T.: ジャック、あなたは私を4人のように聞こえさせますよ。 J.H.: そうではありませんか? B.T.: まあ、ウェス・モンゴメリ、ベン・タッカーそしてクラディ・テイトの助けがあると、いえ るかな。 J.H.: 演奏の準備にとりかかっていますね。 B.T.: そうです、ではジャズ・クラシックのスタンダード、〈ゼァ・ウィル・ネヴァー・ビィ・ア ナザー・ユー〉を聴いてください。 ♪ There Will Never Be Another You ♪ J.H.: 〈ゼァ・ウィル・ネヴァー・ビィ・アナザー・ユー〉、ビリー・テイラーと仲間達、素晴ら しいビリーのプレイでした。 B.T.: ありがとうジャック、我々はどちらかと言えばジョー・ウィリアムズのバックでプレイした いんだ。 J.H.: チーム・プレイに対するあなたの重要性はちょうど一海軍部隊にあたり、その任務が果たさ れた瞬間は合衆国海軍に値するものですね。 私が数年前に初めて海軍の制服を身につけたとき、気がついたのはその偉大な艦隊は総てに 高い水準を維持するチームワークで、ひとりひとりが高い目標を持って仕事をしている男た ちの海軍ブランドでした。    まあ、どんなチームにおいてもキーマンはリーダシップを発揮するもので、もし君が大卒生 なら「海軍士官候補生学校」は海軍チームの主要な役目に抜擢することができ、最も羨まし がられる大学院卒なら「海軍将校」として国に奉仕する愛国的義務を果たすなど、選択でき る訳です。    O.C.S. つまり「海軍士官候補生学校」については海軍の新入兵に聞いてみてください。    ジョー・ウィリアムズ、私はヴォーカルのバックに控えているクォーテットを待っているの ですが。 J.W.: 音楽のことですね? J.H.: その通りです。 ♪ Beautiful Thing ♪ J.W.: いいですね、ここに〈ビューティフル・シング〉と呼ばれる素敵な何かがあります。 J.H.: ジョーウィリアムズ、〈ビューティフル・シング〉をくどくどと長く言いたくありませんが 本当に美しい曲でした。    ビリー・テイラー、あなたはニューヨークで夜のラジオ・ショーのホストを努め、ディス・ クジョッキィもこなしているので、ご自分で次の曲を紹介して下さい。 B.T.: 任せなさいジャック、ターン・テーブルに乗せるレコードは持ってこなかったが、私と組ん で演ってくれるライヴ・グループが控えている。よく演る美しい曲〈モア・アイ・シー・ユ    ー〉です。 ♪ The More I See You ♪ J.H.: ビリー・テイラーの〈モア・アイ・シー・ユー〉でした。    我々が更にビリー・テイラー・クォーテットを聴くと、ますます好きになるのです。    この番組を聴いている聴衆者で、近々高校卒業を迎える君のために短い敬意を表します。    おめでとう若人達、君の得た卒業証書は友達、家族そして故郷に対して大きな意味をもたら    すであろう。    何が待ち構えているかよく聞かれるのですが、その海軍チームの一員として君のために用意    してあることをそこで見つけだして下さい。    海軍に入ったら、高卒者用訓練プログラムをチェックしてみて下さい。    愛国的な軍務と偉大な軍服が着用できるよう学習し、60以上あるメジャーな職業分野の中    から好きなもの選べるチャンスを得て下さい。    更に多くの情報を求めるなら、君達は海軍新入兵を考えるべきである。    ジョー、次の1曲は何を披露してくれるのですか?   J.W.: ジャック、【それ以上ありそうだ (訳注: more than likely) 】よ。 J.H.: 何なんですジョー、はっきりして下さい。 J.W.: 私のこと?だから〈モア・ザン・ライクリィ〉です。 ♪ More Than LikeLy ♪ J.H.: ジョー・ウィリアムズとビリー・テイラーがまた出演する【可能性は最もありそう (訳注:    more than likely) 】ですね。 J.W.: 必ずそのようになると確信しているよ。 B.T.: 私も参加できると思うよ、善いだろうな。 J.H.: ジョー・ウィリアムズとビリー・テイラーをスペシャル・ゲストとして迎え、 "ネイヴィ・    スウィング" のステーションと米国海軍そして海軍予備役の公共機関によるプレゼンテーシ    ョンでした。    我々が毎週アメリカの色んな "ジャズ・ジャイアント" をを紹介していますが、そのデッキ    に君を招待しているジャック・ハスカーです。  それで "ネイヴィ・スウィング" にジョインして思い出して下さい。君が海軍に加入すれば    驚くような仕事が待っています。