
|
会場での風景である。 1965年7月1日〜4日にかけて開催されているのだがウェス・アンド・ケリィ・トリオは最終の4 日(日曜)の昼の部に出演した。 「日曜の午後に、ギタリストのウェス・モンゴメリはえり抜きの3曲を尽きない独創性と伝染性 を帯びた精力を持って演奏しきった。 彼のプレイを乗せていたのは、このフェスティヴァルの中で最も統率のとれ、かつ最高にスウィン グしたリズムを聴かせた "ウィントン・ケリィ・トリオ" であった。 ベースのポール・チェンバース、ドラムスのジミー・コブとともにケリィは素晴らしいサウンドを 聴かせたが、特にいい出来映えをしめしたのはタッド・ダメロン作の〈イフ・ユー・コールド・ス ィー・ミー・ナウ〉だった。 ケリィが最も心酔している作曲家のひとりであった。」 さらに興味あることで、3日の夜の部に弘田三枝子さんが出演していたのである。 「フェスティヴァルの他の呼び物は、日本から来た女性シンガーの弘田三枝子は溌剌として自信と 情熱に満ちていたが、それは恐らく彼女の実質的な才能に見合う以上のものだろう。 彼女の長々としたステージには、クラリネット奏者のトニー・スコットとのデュエットも織り交ぜ ながら、スキャットも聴かせていた。 ミス弘田はリズム感と声量に恵まれており、TV出演やラスベガスのステージでも上手く演っても らいたいものだと思う。」 以上はダウン・ビート誌からの記事なんですが、もし弘田三枝子さんがウェス等と共演していた ならと、このニアミスにとても残念に感じた。 |
