このハートのL5について、これまでの記事を横浜特派員の青木幹夫氏に考察していただいた。

今回の【ニュース速報】はいいタイミングでした。
私は既に "マンドリン・ブラザーズ" のホームページを読んでいたので、疑問に思っていること
を一緒に考察する事が出来ました。
まず "マンドリン・ブラザーズ" のホームページに紹介されている記事で・・
@1963年製L5Cで、シリアル番号#62876とされている事実と、ジョニー・スミス用ピックアッ
  プを取り付けた形跡のネジ穴が確認できた事。
A当時ベネチアン・カッタウエイはL5Cの生産ラインであったこと。
 (一番良いのは実物をみてブレーシングをみるのがベストと言う事になりますが・・・。)

ここまでを総合するとハル高内氏、 "マンドリン・ブラザーズ" のホームページ、ギブソン社の
カール・ハンセン氏の記事が信頼できうるもっとも正確な記事になります。
これらをまとめると、ギブソン社はウェス用のL5を基本とし、フローティング・ピックアップ
をつけたL5Cを作ったのでしょう?又はウェスがそうリクエストしたのかもしれません。
しかしその後何らかの理由によりフローティング・ピックアップを外し、ハンバッカーをマウン
トし、しかもワン・ピックアップを取りつけた(現にハートのL5に関してはハンバッカー・マ
ウントのものしか写真や映像上見かけません)という説が一番自然な流れでしょう。

ここからは私の想定ですが、ウェスはL5CESベネチアン・カッタウェイを既に使用している
ゆえエレクトリック(ES)仕様のギターについてはそれなりの満足を得ていた。
通常フロントしか使用しないのでワン・ピックアップのギター、又はエレキであってもアコース
ティックなサウンドを強めに出したい要求があったと考えられます。
したがって、ギブソンからの提案にL5Cを基本ということになったのかも??

私は当初、ウェス用カスタム・モデルとしてL5CESを基本にしたのかと勝手な思い込みをし
ていました。
でもL5Cにハンバッカーをマウントしたのならブレイシングの一部を少し切っているはずです
ので、本当はこの目で実物を見て確かめたい気持ちです。


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