こでは、今までにお電話などの問い合わせや治療中に患者さんより聞かれた内容をまとめています。また、これをお読みになればある程度鍼灸治療のあらましが分かるのではと思います。
Q 鍼は痛くないですか？
A 鍼と聞けば縫い針のような物を想像されると思いますが、鍼灸治療で使われる鍼は極めて細い物で、先になるほどますます細くなってますので普通痛みを感じることはありません。
万一痛みを感じたなら、我慢することなくその場で言ってください。そのような鍼ですから、鍼を抜いても後が残ることもないし血も出ません。
Q 鍼はどの程度刺すのですか？
A 当院の治療は経絡治療といい、深く刺入するような事はありません。経絡治療は、気の調整でありますので刺入れの深さは普通は５ミリまでです。経絡は体表浅く巡っていますので、深く刺してもあまり意味がありません。
Q 幹部より先に手足に刺すのはなぜですか？
A 手足には５臓６腑の気を調整する大切なつぼがあります。そこでまず、その手足のつぼにて気の足りない経絡を補います。時には過剰になっている経絡の気を抜くこともあります。気を抜くだけですので、血液には影響はありません。どの経絡のどのつぼに鍼をするかということは、それまでにいろいろな診察をして決定します。
Q 何回くらい治療すれば良いですか？また治療の感覚はどのくらいが良いですか？
A 一般的に言えば、急性の場合は毎日でも良いですが、病状が落ち着き慢性になっているような場合では、週に２度程度で数回治療しながら病状の変化を見ます。また、慢性の病状では治療しても即回復に至ることは希で、少しずつ薄紙を剥ぐように良くなってくるものです。健康な人でも時には体調が悪くなることがあります。
病人は普通の人より若干体力が落ちている事が想定されますので、体調が良い日もあればそれほどでもない日もあります。東洋医学には「未病を治す」とよく言われます。まさに未病が治ることもありますので、定期的に体を整えるつもりでお越しになられることをお勧めします。
Q 鍼が合わない人はいますか？
A そのような人はまずいないと言ってよいでしょう。鍼は基本的には細いものですが、症状によって、またその時の病状によって若干太い鍼や少し深く入れるようなこともします。また逆に細い鍼を接触するだけで良い時もあるのです。 そのようにその人、その状態に工夫し使い分けることになるのですから、上手くこちらから合わせて行きます。そのためにもより詳しい診察を行います。
Q 治療に行くのに服装はどうしましょうか？
A 別にそのようなことは考えなくてもかまいません。普段着のままお越しください。
Q 鍼をした後は入浴はやめたほうが良いですか？
A 治療直後は控えた方が良いでしょうが、２時間程度空ければ問題ありません。ついでにご来院される方へのお願いですが、アルコールなどは飲まずに来てもらえる方がこちらとしてはありがたいです。アルコールの作用で本来の身体の状態ではなくなる事が予想されるからです。ですから、出来ればお帰りになってからお召し上がっていただくことをお勧めします。
Q 風邪をひいているときは治療を控えたほうが良いですか？
A 病気は初めが肝心です。風邪もかかったかな？と思った時に治療すれば案外早く治ることもあります。
Q お灸は熱くないですか？
A 火を使いますので全く熱さを感じない事はありませんが、耐えられないほどの熱さにはなりません。また、熱さを感じたらすぐに藻草を取ることも出来ます。
Q 鍼と灸ではどちらが効きますか？
A 一概にどちらが優位ということではなく、病状により使い分けをしますが、一般には鍼の方が応用は広いです。しかし、お灸は灸点さえあればご自宅でも据えることが可能です。ですが、病状の変化によって灸点も少しずつ変わってきますので、時々調整にお越しください。
Q マッサージをしてはいけない時とはどのような時ですか？
A 急性のぎっくり腰や寝違いのように突然痛みが起こった時、またはじっとしていてもずきずき痛むような時にはやめておいた方が無難です。しかし、専門家の所では直接患部を触らずに、遠隔部より上手く調整したり、鍼を使って痛みを緩和させることが出来ます。
Q 鍼灸は保険は使えますか？
A 健康保険は対応しておりません。
交通事故等のリハビリ目的として損害賠償保険が使えます。
ご加入の損害賠償保険に連絡の上お越しください。
※一定の条件は有りますが保険診療を行っている鍼灸院は有ります。