02/06/03 |
Aumont-Aubrac(7:00)〜Nasbinals(15:03) 26.5km くもりのち晴れ
パリへ妻を見送りに行った帰り、夜行列車が取れず、列車・バスを乗り継いでAumont-Aubracに着いたのが23:20。市川さんの泊まっているホテルを訪ねるがもう玄関はしまっていた。
暗い夜道をうろうろしている間に歩道の段差に気づかず正面からばったりころんでしまう。恐る恐る立ち上がると痛みがあるがなんとか歩ける。迷惑をかけずにすみそうだ。よかった。その夜は小屋がけのバス停で寒さに震えながら一夜をすごした。6:30ホテルの前で市川さんと合流。短パンにはきかえると左ひざに大きな殺傷、右足首がはれている。きょうは24km、高低差はあまりない。 30分も歩くと睡魔が襲ってくる。牧草地を通る時はしばしば針金の柵をはずして通らねばならない。牛がいるからしかたがないのだが、疲れてくるとこんなことにもうんざりする。景色も見る余裕がない。市川さんは黒百合に似た花が咲いているのを見たそうだ。
GITEはすぐ見つかった。朝食つきで15ユーロ。
村を散歩する。ここにも立派な教会がある。GITEにもどって、シャワーを浴びてベッドに入ったのが16:00。19:00に起こされるまでは気がつかなかった。階下の食堂には3人のフランス人が自炊の食事をしていた。彼らはわれわれにワインをご馳走してくれた。
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03/06/03 |
Nasbinals(8:00)〜St-Chery-D'Aubrac(13:35) 17km くもりのち晴れ
朝食はパンをコーヒー、牛乳、ジュース、フレーク食べ放題。久しぶりのジュースを3杯も飲んだ。
朝の歩き始めは寒い。ここは1000mの高さにあるのだから当然だが。
Nasbinalsからは牧草地の中のなだらかな道をのぼる。すぐ目の前で牛の群れが草を食んでいる。ここでは見渡す限り牧草地だ。2時間ほどして頂上にでると避難小屋があった。そこから少し下って車道を行くと、Aubracの村だ。2組の子供たちが先生に連れられ遠足にきていた。市川さんは例のぶんぶんゴマの実演だ。この少年も何回か試してる間にできるようになった。
きのう、きょうとLe Puy〜Aumont-Aubracの間に比べると巡礼者の数が少なくなったような気がする。それに、道路の目印もすくなくなった。
GITEに着いて小さな街を散歩する。3分もするとと通り抜けそうな街である。教会へ入ると正面に十字架ではなく宗教画がかかっていた。なんども書くが立派な教会だ。
通りにでて、バー(屋外にテーブル椅子があり喫茶店のようなもの。1杯のビールで1時間もねばる)の前を通ると途中であった人達ががビールを飲んでいる。2人組みは姉妹で今回はFigeacまで歩くそうだ。1人の女性はイギリス人で息子さんが6年前まで日本で英語の教師をしていたそうだ。あとの1組はオランダ人でご夫婦。ここでも例の電子辞書を仲人に大いに会話がはずむ?。姉妹は明日の泊まりはわれわれと同じEspalionだが、それ以降はペースが遅いので一緒に歩けないことが分かると、電子辞書に"regrettable"「残念です」と入力した。
GITEの料金2人で13.5ユーロ。この日の夕食はレストランで、ソーセージとジャガイモ料理、ビールとワインを飲んで2人で22.4ユーロ。
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04/06/03 |
St-Chery-D'Aubrac(7:23)〜Espalion(14:28) 24km 晴れ
出発して20分もするとぶな林の登りに入る。朝の風が気持ちいい。
歩きながら市川さんと四国遍路との違いについて話をする。市川さんは同じだという。わたしは、違うという。内面的なものと外面的なものの違いかも知れない。1ヶ月もすると考えが変わるかも知れない。市川さんは道端のマリア像、十字架を見ると地蔵さんと同じだと手を合わせている。
EspalionはLe Puy以来の大きな街だ。大きな教会もあり、銀行、スーパー、肉屋もある。
Aumont-Aubracを出てからはGITEが見つけやすくなった。ここも一軒目でOK.。1人11ユーロ。
今夜は材料を買ってきて手料理だ。ソーセージ、ジャガイモ、マッシュルーム、たまねぎ、トマトで“Truffade"。ワイン、果物を含め、材料費は15.4ユーロ。
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05/06/03
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Esparion(7:34)〜Golinhac(16:02) 27km 晴れのち雨
朝、食事をしていると近付いてきた人がいる。お国を聞くとアルバ二ヤだという。あらためて、いろんな国から来ていることを実感する。
昨日の午後と、今日の午前中の巡礼の道は川沿いの道を行くと近いのにわざわざ山越えの時間のかかるところに道がついている。一瞬、われわれに試練を与えているのかな?と考えた。このあたりの高度は、300m〜600mだ。牧場の草も刈り込まれ花が見えなくなっている。
途中、Estangの街を川向に眺めながら先を急ぐ。
怪しかった天気もGolinhacの手前から降り出して来た。
Golinhacの村は個数は少ないが家々も新しく、庭の手入れも行き届いている。一軒あるスーパーで食料を買い込む。200ccビンのビールーを籠に入れてレジに行くと、ケース(10本入り)売りしかしないという。おかげで、きょうは、ビールの大当たり。全部、飲んでしまった。
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06/06/03
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Golonhac(8:00)〜Conques(14:23) 21km 雨のち晴れ
食事をして出発しょうとすると雨があがっていた。 なんてついているのだろう。雨上がりの道は涼しくて気持ちがいい。
2時間ほど歩いたところに絶好の休憩ポイント、Esperacがある。朝分かれた連中と再会する。
市川さんがドイツ娘にタイチ(太極拳、立派な国際語ですね)をせがまれている。
牧場と車道が交互にあり歩きやすい道だ。道標も多くもなく、少なくもなく分かりよい。山道では草が刈ってありとてもありがたい。Conquesには思ったより早くついいた。Conquesの街は観光客で一杯だ。きょうは、ホームページをアップデーしようとホテルをとった。街へ出ると顔見知りの人が何人もおり、旧知のように挨拶をかわす。カテドラルのファサードにはガイドブックで見慣れた像がある。横から説明をしてくれる人がいる。“あの像が”と何回も説明をしてくれる。カテドラルに入るといつもながらひやりとする。一瞬緊張感がはしる。何かが違う。ここにはステンドグラスがない。説明書きを見ると、12世紀にはできていたみたい。
安宿だったか、部屋に電話回線がない。夕食はホテルのレストランで。ホームページをアップデートするため、ホテルのマダムにフランス式挨拶はするは、ホームページの原稿を見せて、みんなの喝采を浴びるはしましたが、結局、電話回線は使わせてもらえず。トホホ!
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07/06/03 |
Conques(7:00)〜Livinhac-le-Haut(14:28) 29km 晴れ
きょうは29kmに挑戦。早立ちをする。一気に汗だくで300m登る。麓は森林だが上の方は牧場にだ。牧場の中をはしる車道をひたすら歩く。農家がまばらに点在している。それでも、ときおり小さなチャペルをみかける。中に入るとほてった身体が冷やされて気持ちがいい。
山道を下るとき、道沿いに赤い大きなサクランボがいっぱい実った木を見つけた。だいたい手の届くところにある実は採られているのいるのだが、ここのは違う。お接待と思っていただきました。
Livinhac-le-Hautには予定よりもだいぶ早く着いた。教会の前で再会したアルバ二ア人は、まだ、先へ進むという。アディオスと一言残して強い日差しの中に飛び出した。GITEで缶ビールを飲んでいる人がいたので、聞くと、土曜日だというのに1軒店が開いているという。今までのところ、欠食はしなかったが、巡礼の道で食料を買うことができるとうれしくなる。
GITEの庭で食事を済ませ、時計を見ると19:44。まだ、昼間のように明るい。小鳥がすぐそばまでやってくる。
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08/06/03 |
Livinhac-le-Haut(7:00)〜Figeac(14:48) 24.5km くもり時々はれ
200m〜396mと高低差はないが、道は車道をさけるため右に左に、時に、V字型に戻っているように思える。思った以上に時間がかかり疲労感がある。きのう、きょうと早立ちしたせいか、巡礼者の姿をほとんど見かけない。道も、赤と白の巡礼の道だという目印がなければ草ぼうぼうで進んで行く気がしない道がある。Conque以降、道沿いによくあった十字架やマリアの像をほとんど見かけなくなった。想像だが、地形から見ても、このあたりの昔からの巡礼の道は牧草地に取り込まれてしまって、今の道は、牧草地など個人の所有地の中に取り込まれており、われわれはそれをを大きく迂回して通らせてもらっているような気がする。
日本を出発して18日目。Figeacで1日の休養日を取っている。きょうはホテルでゆっくり休んで、明日は、街を見学し、絵葉書を書こう。
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