リッチな気分で(ジャイプール)

    今日は、朝からオートリキシャーを借りきっての観光へ出かけた。
    元々、観光はやる気でしたが、オートリキシャーを借りきって、行く気は、なかった。
    何か、ボッたくられそうだと思ったし。

    朝ご飯へ行く前に、オッサンに声を掛けられ、値段を聞いてみると、1日=300Rs(約650円)だそうだ。
    「あれっ、そんな高くない。メッチャ安くもないけど。」
    どうせオートリキシャーには、乗るつもりだったし、このクソ暑い中、スムーズに行きたいもんだと思い、今日は、オートリキシャーを借りきっての少しリッチな観光客になりました。

    朝食は、野外喫茶店のような所で、チャイと薄いパイ(8Rs)で、簡単に済ませ、オートリキシャーに乗って、観光がスタート!

    ジャイプールの街は、州都だけあって、大きな街なので、交通量も多く、そのため渋滞も多い。
    原因は、ドライバー個人の意識にあって、みんな自分勝手に運転しているからだと思う。

    刺すような日差しの中、最初に着いたのが、旧市街にある、ジャンタル・マンタル(天文台)です。
    この天文台は、1727年〜1733年の間に造られ、石造りの観測器がいくつも並んでいます。
    俺には、各観測器の使用方法などは、全く分からないが、これらの器機は、未だ正確に使用可能だそうだ。
    ジャンタル・マンタルは、他にもデリー、バラナシにもあるが、ジャイプールのジャンタル・マンタルが、一番、規模が大きく、保存状態が良いのだそうだ。
    ちなみに、ジャンタルとは、機械を意味し、マンタルは、計測器を意味している。

    近寄って見てみると、目盛りや線がいくつも彫り込まれており、緻密に計算された、スゴイ物なんですが、俺には、変わった形のオブジェにしか見えない。

    40分ほど見学しましたが、日陰もなく暑い。
    売店へ行き、本を少し立ち読みしたあと、冷たい炭酸ジュースを買って、一気に飲み干した。

    ジャンタル・マンタル

    お次は、隣にあるシティー・パレス(宮殿)です。
    ほんとすぐ近くなんですが、ドライバーが待っていたので、わざわざオートリキシャーで行きました。
    入場料は、何と!300Rs!
    おいおい、オートリキシャーの貸し切り代と一緒やん!

    入口を入って、すぐに見えるのが、Mubarak Mahal(ムバラク・マハル)と呼ばれる、大理石と砂岩が出来た、イスラム風と英国風が混ざった建物。
    外部の装飾の透かし彫りやそのデザインが、見事なもんです。
    建物の中は、テキスタイルギャラリーになっていて、マハラジャが着ていた服などが展示されている。
    内部の造りもキレイで、上を向いて歩いていても飽きないくらい。

    ピンクの城壁に囲まれた場所は、Diwan-e-khas(ディーワーネ・カース)と呼ばれる、貴賓謁見室。
    世界一大きな、銀製の壺が置かれていたり、昔の武器などが展示してあります。
    特に銀の壺は、大変敬虔なヒンドゥー教徒だったマハラジャが、毎日沐浴が出来るようにと、この壺にガンガーの水を入れて、イギリスまで運ばせたと言われる。

    俺からすれば、ガンガーの水をこの壺に入れて、運ばせたなんて、単なるワガママだ。
    周りからすれば迷惑極まりない事だし、熱心さも、度を超せば、狂気の沙汰。身勝手なヤツ!
    金持ちの常識は、一般人の非常識なんかも。

    観光客も少なかったので、大理石の床に座ったりして、休憩。

    さらに奥に進むと、Sabha Niwas(ホール)があって、豪華なシャンデリア、壁に描かれた装飾、赤い絨毯など、ここは、圧巻だ。これぞマハラジャの権威を示す所なんだなと、感じた。
    あいにく写真撮影は、出来なかった。

    シティ・パレスにて

    シティ・パレスを1時間ほど見学した次は、街の郊外にある、アンベール城へ向かった。

    ちょうど時間がお昼頃だったので、オートリキシャーのオッサンに、お腹が空いたから、何か食べたいと言うと、食堂へ連れて行ってくれた。
    食堂を希望したのは、俺だ。
    まだインドに着てから、ターリーを一度も食べてなかったので、ターリーを注文。
    オッサンにも、昼ご飯は必要だろうと、一緒に食べようと誘う。
    オッサンは、チャパティとカレーを食べ、俺は、ターリーを食べる。

    しかし、量が多く、全部食べられない。オッサンにナンをあげるが、それでも食べきれない。
    そして、久しぶりに手で食べてみたが、俺の食べ方がすごく汚くて、この日以来、手で食事するのを辞めた。

    アンベール城に着いた、昼の12時頃には、暑さが更に増していた。
    入場する前に、売店で冷えた1リットルのペットボトルの水を1本買った。
    ガイド象タクシーを断り、一人、城へと向かった。
    アンベール城は、オッサンの勧めで行くことにしたが、行って良かった。

    アンベール城

    限りなく白に近い、黄色い道路と、黄色い城壁からの太陽の日差しの照り返しが、暑さを加速させる。
    持ってきたタオルを頭から被り、首筋に巻き付ける。
    チョットはマシになるが、それでも汗が噴き出す。
    今日、行動を始めてから、たった3時間の間に、水2リットル目だ。
    入口である、チケット売り場に到着したときには、もう暑さで、バテバテでした。

    中へ入り、写真をバシャバシャと撮る。
    今日は、OM-2に50mmを付けています。
    観光地の撮影には、35mmの方が良かったかなぁーなんて思ってしまったが、置いてきたので、諦めた。
    それと、観光地には、やっぱりカラーの方が良い。
    これは本当にそう思った。
    アンベール城の途中で、カラーフィルムがなくなり、そっからはモノクロフィルムを入れていた。
    この次に行く、ジャイプール観光最大の目玉、Hawa Mahal(風の宮殿)の写真は、全部モノクロだ。

    そして最後の観光地は、Hawa Mahal(風の宮殿)です。
    ジャイプールのシンボル的なこの建物は、1799年に宮廷の女性達が、街を眺めるのに造られた。
    奥行きが、ほとんどない、この建物には、蜂の巣のような小さな窓があり、その数は、953個だそうだ。

    中へ入り、螺旋状の階段を登る。
    かなり狭い感じはするが、上からの眺めは、気持ちが良い。
    風の宮殿と呼ばれているだけあってか、風通しも良くて、ほんと気持ちが良い。
    それにこの外観には、圧倒される。
    今回の旅で一番見ておきたかった建物が、このHawa Mahal(風の宮殿)だったので、満足。
    フィルムがカラーだったら、大満足だったのに。。。

    アンベール城のガネーシャ門

    こんな感じで、午前9時から午後3時まで、ビッチシと観光。
    暑さもあって、かなり疲れたけど、さすが観光都市ジャイプールだけあって、どこも見応え充分な内容。
    オートリキシャーのオッサンにチップで50Rsを渡したので、合計350Rs。
    スピーディーだったし、融通が利きまくったし、アンベール城も良かったし、とても楽しめました。

    部屋に戻り、水シャワーを浴びる。
    水がほどよく温かい。
    服を着ると、服が暖かいので、出かける寸前に着ることにする。

    夕方の5時となり、街をブラブラと。
    相変わらず、リキシャー、オートリキシャーがしつこいが、挨拶みたいなもんだ。

    映画館周辺は、結構オシャレスポットで、そこの一軒のカフェへ行ってみた。
    インドの喧騒から逃れたいならば、こういう所へ行くのが、一番良い。
    アイスコーヒーとブルーベリーマフィンで120Rsと、値段は高めですが、冷房も効いていて、静かなので、部屋にいるよりかは、よっぽど落ち着く。
    日記も集中して書けるってもんです。

    本日の夕食は、宿近くの自称イタリアン・レストランで、トマトソースとチーズのスパゲッティとトマトサラダ。それに、リムカ1本。(185Rs)
    俺が作った方が、絶対に美味いと思える味でしたが、やっぱり量が多く、食べきれない。
    ご飯を残すのは、嫌なのですが、持って帰るわけにもいかないし。。。

    観光に食事と今日も贅沢してしまいました。

    明日は移動だぁ!
    あれ?足が痛くない。



    ☆おまけ

    シティー・パレス(ジャイプール)のチケットです。