夜行バスに乗る前に(ジャイプール〜ウダイプール)

    昨日の夕方、街を歩いているときに気が付いたことだが、足が痛くない。
    ここ1年以上の間、ずっと両足に何かが乗っかってるように、重く、そして痛かった足が、痛くない。
    原因は、だいたい解っていたが、まさか!インドで治るとは!しかも3日目に。早っ!
    インド効果は、絶大ですね。

    昨夜は、停電があって、冷房も動かず、ファンも動かずで、暑すぎて、寝苦しく、あまり眠れなかったが、
    朝9時頃に宿を出て、近くの旅行会社へと行き、次の目的地、ウダイプールへ行くバスのチケットを取る。
    出発は、今夜9時だ。

    朝食は、屋台で、潰したサモサにカレーソースがかかっているのを食べた。
    値段は忘れましたが、安い。
    美味しいけども、のどが渇く一品でした。
    入れ物も紙で出来ていて、食べ終わった容器は、道端に捨てても、土に返るのです。

    さぁ、最後のジャイプールの街を歩きましょう!
    今日も日差しは刺すように強く、汗が噴き出し、バイクや車が、道端を通れば、砂埃が舞う。
    ジャイプールの街の道路は、アスファルトなんですが、道端は、砂のところが多く、この砂が、砂漠の砂みたいに、とても細かいのです。

    ピンク色の城門、アジメーリー門をくぐり抜け、旧市街へと入る。
    道路が縦に横にと走り、両側の建物の軒先には、店が建ち並ぶ。
    一軒の服屋に入り、姪っ子にお土産の服を買う。
    絶対に着ないだろうなと思われる、ラジャスターン風のテカテカした服。
    ディスカウントの交渉も当然しました。
    これがまた、見る見るうちに値段が下がるもんで、800Rsの物が200Rsになったり、どういう基準で値段を決めているのか?

    お昼ゴハンで食べた、肉団子の香草揚げ屋台

    昼食は、Hawa Mahal(風の宮殿)近くの交差点&バス停(アンベール城行き)にある屋台で、ジャイプール初日にも食べたんですが、鶏肉団子に香草を練り込んで揚げたものにチリソースが掛かった一品で、ジャイプールで食べた物の中では、これが一番美味しかった。
    値段は、20Rsくらいだったような。

    帰りは、リキシャーで帰ったが、兄ちゃんが道を間違えまくりで、かなりの時間がかかって、やっと宿近くの大通りSansar Chandra RDにたどり着いた。
    お目当ての酒屋へ行き、冷えたキング・フィッシャービールを買って、すぐに部屋に戻ると、一気に飲み干した。火照った体に、程良く温かい水シャワーを浴び、夜の移動に備えて、昼寝。

    夕食は、これまた初日にも行った、ベジレストラン。
    本日のメニューは、ガーリック・ヌードルとベジ春巻き。
    店内には、クリケットの試合がTVで流れているが、興味ないので、店員にボールペンを借りて、今日の日記を書いていた。
    注文した料理は、どれも美味しいとは、思わず、この日も客は、俺一人。
    ここには、美味しい料理を食べに来たとは、考えず、涼しくて、静かな場所で、一人のんびりと過ごすと言う方が意味合いが強い。

    (左)風の宮殿。誰が何と言おうと、これは良かった。
    (右)着飾ったラクダ。これは観光用ですが、普通に荷車を付けて走っている。

    8時半くらいになり、乗り遅れたりしたくないので、早めに宿を出て、旅行会社へと向かった。
    バスはここから出るのではなく、ここからオートリキシャーに乗って、バス停へ行くという。
    そのオートリキシャー代で50Rs取られたのがムカツク。
    1Rsでも予想外の出費は、嫌なもんだ。

    俺が乗るバスは、かなり大きいバスで、人が横になれる程度の個室が上下にあり、片側は個室が並び、もう一方は、3人がけのイスが並ぶ。
    俺の座席はと言うと、一番後のその間のイス。
    足を伸ばせる以外にメリットがなく、景色も見えないし、風もあまり当たらない。
    すごい貧乏クジを引いたような席です。

    夜9時過ぎにバスでジャイプールを出発。
    移動中、風が当たらなければ、かなり蒸し暑くて、汗が噴き出すので、水分補給のために、バスに乗る前に、水を買っておくことをお勧めします。

    この時期で、バスの移動は、かなりハードかもと、覚悟はしていたものの、時折、ケツが中を舞っていた程度で、夜の風は、とても気持ちがよく、隣の兄ちゃんの足の臭さが、かなり強烈で、それさえなければ、もうちょっと点数良かったのに。
    2、3回ほど休憩があり、その度に水分を補給し、体を伸ばし、トイレへ行く。
    トイレ?もちろん野外です。

    そして出発から約10時間後の朝7時ごろに、ホワイトシティーと呼ばれる、ウダイプールにやってきました。

    バスの中では、ほとんど眠ることができず、ウダイプールに着いたのは、いいけど、早く宿を決めたかった。
    バスを降りた所の、現在地が全くわからず、とりあえず、オートリキシャーに乗って、観光の中心である、シティーパレス付近へ。
    ちゃんと向かっているのか不安にもなったが、デリーと違って、言った所に行ってくれました。

    サンセット・ポイントからのウダイプール

    ジャイプルほどではないが、客引きが、しつこくない程度に寄ってきます。
    インドを旅する上で、思い出したことは、「来る者は、拒め」だ。
    こいつらは、親切心で寄ってくるわけでは、ないので。

    しかし今回は、とりあえず見てみようと、客引きが紹介するホテルへ。

    そう今回の旅は、無理して安宿に泊まる気は、まったくありません。

    出来たばかりのこのホテルの1泊=750Rs(約1,600円)の部屋は、かなりキレイで、申し分はないが、さすがこの値段は、ちょっとと考えていたら、550Rs(約1,200円)になりましたので、即決!
    (今思うと、たった400円程度のことで、悩んでたのか、俺は。)

    ジャイプルと同じ値段の宿なのに、この差は、なんだ!
    部屋は、メッチャキレイで、絵まで飾ってるし、壁も汚れてないし、洗面所も掃除されていて、そのうえトイレットペーパーや石鹸まである。
    テレビもちゃんと映るんですよ。
    エアコンも静かで、快適に動きます。しかもリモコンです。
    エレベーターまであるし、いい!
    今までの旅では、絶対に泊まらなかったような、ありえない贅沢なホテルです。


    疲れていたこともあり、街散策は、後にして、先にシャワー、そして寝る。

    3時間後くらいに目が覚め、出発の準備をして、OM-2をぶら下げ、出発。
    ローライ35Tも持っていこう。
    OM-2には、カラーフィルム。ローライ35Tには、モノクロフィルムが入っている。

    朝から何も食べておらず、おなかも空いていたので、食堂でラッシィとサモサにカレーソースをかけたもの(25Rs)ラジャスターンのラッシイは、飲むと言うより、食べるって感じな気がします。

    さぁ、ごはんも食べたし、充電完了!
    これから、たっぷり歩きます。

    ウダイプールのホテル

    ●お宿情報
    HOTEL Baba Palace
    シングル(水シャワー&トイレ A/C ファン TV)=550Rs(本来750Rs)

    ジャグディシュ寺院の目の前にあるホテル。
    日記にも書いた通り、設備は抜群!
    屋上には、Mayur Cafeと言う名のレストランがあり、美味しい。
    屋上から見る景色も抜群で、夜になるとキャンドルサービスもありました。