葬 儀 | |
開設 令和6年5月27日 | 更新 令和6年7/5 7/23 |
仏教的雰囲気の空間において、
故人の成仏を仏様にお願いし、
弟子が師匠を送ることです。
私達は、普通、成仏を応援すると言いますが、
日本の仏教は他力本願です。
他力本願とは、仏様にお願いして、
仏様のお力・念力によって、
故人を極楽浄土にお迎えていただくことです。
よって、応援ではなく、仏様にお願いするのです。
仏様にお願いするのですからご本尊様が絶対に必要です。当然ですよね。
所がですよ、40年前までは、今のように、会館が無かったので、
一切合切の道具、飾りつけを葬儀屋さんが、倉庫から故人の自宅まで運んで来て組み立てるんです。
だから、ご本尊様は、仏像ではなく、ご本尊様を表す『南無』で始まる漢字の掛軸を使ったんです。
例えば、『南無阿弥陀仏』とか『南釈迦牟尼仏』の掛軸です。
でも、ご本尊として、丁重に丁重に、おごそかに厳かに扱ってきました。
保管は、掛軸を紙で包んで、
桐箱に入れて保管していました。桐箱から出す直前、両手で桐箱を胸前に持って来て、少し持ち上げると同時に
頭を下げていました。「宜しくお願いします」と挨拶しているんですわ。
掛軸を桐箱に収納する時も、
同じ気持ちで扱っていましたし、掛軸を館の中に掛け終わったときは、
両手を合わせて拝んでいたのを思い出しています。
掛軸を館(やかた)から取り外す時も、
外す直前に手を合わせていました。「有難う御座いました」の意。
ご本尊さんの大切さがひしひしと伝わってきますよね。今日現在の会館は据え置きですから
無視ですよね。会館のスタッフは手を合わせますが、故人に対して手を合わせていると思うんです。
主客転倒です。
年配の僧侶が、葬儀式前に、祭壇前に来られた時の拝み方に注意して見て下さい。
ご本尊さんに参拝されて、故人には目礼をされていますから。それほどご本尊さんが大切なのです。
ご本尊さんのまつられていないのは、葬儀でないという事をご理解くださいませ。
ちょっと、疲れましたね。ごめんなさい。
葬儀の中心の中心にご本尊さんを迎えるには、それ相応の対応が必要です。お家(おうち)が必要です。
つまり館(やかた)が必要なのです。
館(やかた)は白木で作ることになっています。白色は、日本の古来の礼法です。慶弔ともに白です。
(間違っていたら、ごめんなさい。)
礼法に黒を用いるようになったのは、西洋文明の影響と聞いた様に思います。
この館の作りはとても立派ですよね。二重屋根です。最高の礼を尽くそうという気持が伝わってきます。
まぁ、とにかく館(やかた)が要るということですわ。
館/やかたと言いましたが、宮殿(ぐうでん/くうでん)というんですわ。やっと思い出しました。
宮殿(ぐうでん)には、必ず六丁の明かりが必要です。私達は、今、苦しみの世界に住んでいます。
苦しみや恐ろしい世界が六個あります。六道と言います。この六道に行かないようにするための明かりだと言われています。
六丁の明かりには、もう少し深い意味があると思います。菩提寺の和尚さんにお聞き下さい。私にも教えてください。
お願いします。
師匠とは、それぞれの分野でご指導を頂いた人達です。弟子とは、それぞれの分野で指導を受けた者です。
親子はどのような関係になりますでしょうか。師匠と弟子の関係ですよね。
だから、親の葬儀の喪主は子供がなるのです。喪主は男女どちらが勤めても良いと思います。男女平等ですから。
配偶者は師匠弟子の関係では同格と思います。よって、喪主にはならないのです。(間違っていたら御免なさい)
では、逆縁で、親より子供が先に無くなった時は、誰が喪主になるんでしょうか。お考え下さい。
仏教的雰囲気の中で、
この世の卒業式として、お釈迦様に送っていただき、
かの国の入学式として、阿弥陀様に迎えて頂くんです。
また、
師匠の死を悼み、弟子が送るんです。
ルー ユー アンダースタンド?
涅槃図ってご存知ですよね。涅槃図はお釈迦様の亡くなった時の様子を描いた掛軸です。
見たことのない人は是非見て下さい。
涅槃図は2月15日にお寺では必ず掲げられます。絵解きをお聞きになって下さい。面白いですよ。
この涅槃図がお葬式の基本になっているんです。
先ず、北枕についてですが、掛軸を前にして、涅槃図の解説を聞かないと理解できません。
また、涅槃図には、8本の木があります。4本が生きた木です。残りの4本は枯れた(死んだ)木です。
また、8という数ですが、
八正道(はっしょうどう)と言いまして、修行中の心得のことをいっています。
皆さんは「修行してますか」と問われたれどう答えますか。またの機会にお話します。
菩提寺の御住職にお聞きください。私にも教えて下さい、お願いします。
次 の 頁 | 式 場 | 一 日 葬 | 瑞 宝 院 |
---|