ニュース速報 No.44(2002.5.6号)


ジャンルを超えた "トリビュート・トゥ・ウェス" そのT
WESが聴こえる/伊太地山伝兵衛(自主制作盤) アルバム名 : WESが聴こえる/伊太地山伝兵衛 アルバム番号: DENBEI-LABEL DEN-0001 リリース国 : JAPAN リリース年月: 1993 メディア  : CD




WESが聴こえる/伊太地山伝兵衛 アルバム名 : WESが聴こえる/伊太地山伝兵衛 アルバム番号: 東芝EMI TOCT-8512 リリース国 : JAPAN リリース年月: 8/1994 メディア  : CD




 長年ウェス一筋にこだわっていると、何事においても良くない結果となる。 つまり【井の中の蛙】というか【夏の虫冬を知らず】と言うのか、全く視野が狭くなっていた。 インターネットの普及で回線の質も向上しプロバイダ料金も随分リーズナブルになってきた昨今 ようやく常時接続にランクアップさせ思う存分楽しめるようになり、色んな角度から【ウェス】 を再検索してみた。 なんと何と驚くなかれ、ジャズ以外にも【ウェス】に関する情報がわんさか湧いて出た。 そのいずれもがウェスへのトリビュート(賛辞)曲であり、ジャンルはまちまちであるため三部に 分けて紹介する。 その筆頭に挙げたいのが、湘南をベースに全国各地ツアーを続けるシンガーソングライターの伊 太地山伝兵衛(イタチヤマ デンベエ)氏なんですが、ご存じ? まず、彼のプロフィールを紹介する。  '78年 アコースティック・バンドとして“伊太地山伝兵衛商会”を結成。  '93年 初CDを "DENBEI-LABEL" (自主制作)として、《WESが聴こえる》をリリース。  '94年 東芝EMIから《WESが聴こえる》でメジャー・デヴュー。 以後、再び "DENBEI-LABEL" から何作かリリースしているが、彼の持ち味はライヴにあるらしく 全国各地のツァーに徹しているようだ。 ただ彼のサイトには「70年代の思春期に浴びたロック、フォーク、ボサノヴァ、ジャズ、ブルー ズの源流全てが音楽基盤になっている伝兵衛の歌は、共演ミュージシャンでさえその答えを出せ ない」と掲載されてあるとおり、ジャンルがよく解らない。 そして「時代とスタイルを越えて伝兵衛が歌うのは今の心であり、今の声。一徹に貫いてきたラ イヴ中心の活動はそれを裏付けるものであり聴くものを裏切らず、そしてこれからも変わること はない。 そこにはジャンルなんてないのだ」と紹介されてある。 現在、自主制作盤も東芝EMI盤も廃盤であるがタイトル曲の〈WESが聴こえる〉は正直聴 かせますね。 彼の渋めのヴォーカルが4ビートに乗り、バック・ギタリストの恒吉"つね"秀紀のオクターヴ奏 法が冴えていて、本当に聴かせたいね。 私はジャズ以外でこんな乗りのよい音楽って初めて聴いたが "トリビュート・トゥ・ウェス" の 推薦曲にしたい。