Wes Montgomery(g.bg) James Clay(ts.fl) Victor Feldman(p) Sam Jones(b) Louis Hayes(dr)
United Recording Studios,Los Angeles; Oct.12,1960
Movin' Along (take 4) [6:25]
いいジャケット写真ですね。これはジム・マーシャルという写真家によるものですが、何とも躍
動感溢れ今にも動き出しそうで、私自身たいへん気に入っているんですが、彼によるものはもう1
枚《Wes' Best/Fantasy 3376》1967年にリリースされた "モンゴメリ・ブラザーズ" のベスト・ヒ
ット盤のジャケットにも使われている。
このショットはあの名盤《Full House/Riverside RLP-434》のライヴ・レコーディングの時に撮ら
れたものである。( つまりジャケット裏に載っている演奏シーンの時のもので、表のあの印象的な
ギターのアップ写真はジェームス・ムーレによる撮影です。
何故、裏と表の写真家が違うのかと思いのファンもいるでしょうが、オリジナルのジャケットでは
写真右下にジェームスの名前が確認できます。持っておられるかたはじっくり観てください。
<ムーヴィン・アロング>裏話し
1977年にこのアルバムで初めて<テイク4 《The Complete Riverside Recordings Rive-
>が紹介されたが<ムーヴィン・アロング> rside 12RCD-4408-2》12枚組CDをリリース
について話してみる。 するにあたり、残されていたマスター・テー
ウェス作曲のこのブルーズは全部で<テイク プを聴き返してみると、このカットした部分
5>まで重ねられた。 を元通りにつなぎあわせることが可能であっ
明らかにルール違反である。 たため、<テイク5/再編集>として紹介し
その理由は、当時ブルーズの録り直しは2回 た。
までと決められていたからである。 ( 訳注: 聴き比べてみてください。) 今とな
最初の<テイク1>で済んだと思ったら、ウ っては遅いが、このことはどうしてもウェス
ェスが自分のソロが気に入らないという理由 に謝っておきたかったが、彼はいつも紳士的
から録り直しが始まった。 で不満をいうことがなかったため、今回の発
結局、オリジナル・アルバムに収録されたの 掘作業で元通りに復元できたことを心から嬉
は<テイク5>であった。 しく思っている。
私のレコーディング・メモには2番目の出来
とある。
このテイクは出足のテーマを2度繰り返して オリン・キープニュース
いるので、重複の部分を自分の独断でカット =12枚組CDのライナー・ノーツ=参考
してしまった。
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