Movin' Along/Riverside RLP-342
アルバム名 : Movin' Along/Wes Montgomery
アルバム番号: Riverside RLP-342
リリース国 : U.S.A.
リリース年月: 1961
メディア  : LP


Wes Montgomery(g. *bg) James Clay(ts.fl) Victor Feldman(p) Sam Jones(b) Louis Hayes(dr)
                                       United Recording Studios,Los Angeles; Oct.12,1960
          Movin' Along (take 5)               [5:40]                   
          Tune-Up *(take 4)                   [4:29]                   
          Sandu *                             [3:21]                   
          Body And Soul *(take 7)             [7:18]                   
          So Do It! (take 6)                  [6:04]                   

omit: James Clay(ts.fl)
                                                                              same dates
          Ghost Of A Chance                   [5:07]
          Says You                            [4:57]                             


"モンゴメリ・ブラザーズ" として初めて   レコーディングはロスで行ったが、ウェスは ファンタジーでレコーディングを終えたウェ    飛行機嫌いでシスコから僅か500Km 程度の短 スは尚もシスコに滞在していた。         いフライトにも、仕事に支障がなければ好き その理由はキープニュースが "ウエスト・コ    な車を利用した。 ースト・レコーディング・シリーズ "として    「馬鹿げたことだよ、全く。私の記憶では彼 キャノンボールとのレコーディングを機会に    がロスに着いたときたいへん天候が悪くてね とにかく彼等の素晴らしい才能の一団を使う    。」とキープニュースは回想する。 目論みがあった。                このようにして始まったレコーディングの中 ウェス独自の第3作目にあたる本アルバムで    で、<チュー・アップ>、<サンドゥ>、そ キープニュースはその企画に、以前キャノン    して<ボディ・アンド・ソウル>でウェスが ボールによって制作されたデビット・ニュー    ベース・ギターを弾いていたことについて、 マンと共にリーダとしてデビューした、フル    「当時ベースという楽器はアコースティクな ート奏者のジェームス・クレイの起用を思い    ものを指していたが、ウェスの弾いたベース ついた。                    ・ギターというのは昔モンクから貰った4弦 クレイはレイ・チャールズのバンドでテナー    ギターのようなものでなく、実はフェンダー ・サックスもこなす将来有望なプレイヤーで    のエレキ・ベースそのものだったよ。」 あった。                    ( 訳注: このコメントは《MOVIN'/Milestone 「なに! 俺んとこのバックを使いたい。」 M-47040 》のアルバムでキープニュース自身 ウェスをリーダとするこのバンドの編成を聞    語っていたのですが、後にリリースされた《 いたキャノンボールは「近寄りがたく完璧で    コンプリート・リヴァーサイド・レコーディ 魅力あるグループだ。」、とその印象を語っ    ング/Riverside 12RCD-4408-2 》のライナー た。                      ・ノートでは次のように語っている。
 「ウェスはベース・ギターなる楽器を弾いていたが、これは現在使われているようなエレキ・ベ スではなく、6弦すべてを "1オクターヴ" 下げてチューニングした大きなギターのことだよ。」 と全く違った回想をしているが、どうも "大きなギター" というのが正しいようである。)  ウェスはアルバムの中で、「低音を強調した深いサウンドが欲しかったんだ。」と語り、ロスの ミュージシャンから借りてきたというわけである。 キープニュースの回想によると、「確かあのベース・ギターはナット・キング・コールと数年間一 緒にプレイしていた、アルヴィン・アシュビから借りたものだよ。」という。 それにしても親指だけでベースをガンガン弾くんだから、今の下手なチョツパーよりも凄いとは思 いませんか。