Wes Montgomery(g. *bg) James Clay(ts.fl) Victor Feldman(p) Sam Jones(b) Louis Hayes(dr)
United Recording Studios,Los Angeles; Oct.12,1960
Movin' Along (take 5) [5:40]
Tune-Up *(take 4) [4:29]
Sandu * [3:21]
Body And Soul *(take 7) [7:18]
So Do It! (take 6) [6:04]
omit: James Clay(ts.fl)
same dates
Ghost Of A Chance [5:07]
Says You [4:57]
"モンゴメリ・ブラザーズ" として初めて レコーディングはロスで行ったが、ウェスは
ファンタジーでレコーディングを終えたウェ 飛行機嫌いでシスコから僅か500Km 程度の短
スは尚もシスコに滞在していた。 いフライトにも、仕事に支障がなければ好き
その理由はキープニュースが "ウエスト・コ な車を利用した。
ースト・レコーディング・シリーズ "として 「馬鹿げたことだよ、全く。私の記憶では彼
キャノンボールとのレコーディングを機会に がロスに着いたときたいへん天候が悪くてね
とにかく彼等の素晴らしい才能の一団を使う 。」とキープニュースは回想する。
目論みがあった。 このようにして始まったレコーディングの中
ウェス独自の第3作目にあたる本アルバムで で、<チュー・アップ>、<サンドゥ>、そ
キープニュースはその企画に、以前キャノン して<ボディ・アンド・ソウル>でウェスが
ボールによって制作されたデビット・ニュー ベース・ギターを弾いていたことについて、
マンと共にリーダとしてデビューした、フル 「当時ベースという楽器はアコースティクな
ート奏者のジェームス・クレイの起用を思い ものを指していたが、ウェスの弾いたベース
ついた。 ・ギターというのは昔モンクから貰った4弦
クレイはレイ・チャールズのバンドでテナー ギターのようなものでなく、実はフェンダー
・サックスもこなす将来有望なプレイヤーで のエレキ・ベースそのものだったよ。」
あった。 ( 訳注: このコメントは《MOVIN'/Milestone
「なに! 俺んとこのバックを使いたい。」 M-47040 》のアルバムでキープニュース自身
ウェスをリーダとするこのバンドの編成を聞 語っていたのですが、後にリリースされた《
いたキャノンボールは「近寄りがたく完璧で コンプリート・リヴァーサイド・レコーディ
魅力あるグループだ。」、とその印象を語っ ング/Riverside 12RCD-4408-2 》のライナー
た。 ・ノートでは次のように語っている。
「ウェスはベース・ギターなる楽器を弾いていたが、これは現在使われているようなエレキ・ベ
スではなく、6弦すべてを "1オクターヴ" 下げてチューニングした大きなギターのことだよ。」
と全く違った回想をしているが、どうも "大きなギター" というのが正しいようである。)
ウェスはアルバムの中で、「低音を強調した深いサウンドが欲しかったんだ。」と語り、ロスの
ミュージシャンから借りてきたというわけである。
キープニュースの回想によると、「確かあのベース・ギターはナット・キング・コールと数年間一
緒にプレイしていた、アルヴィン・アシュビから借りたものだよ。」という。
それにしても親指だけでベースをガンガン弾くんだから、今の下手なチョツパーよりも凄いとは思
いませんか。
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