Milt Jackson(vib) Wes Montgomery(g) Wynton Kelly(p) Sam Jones(b) Philly Joe Jones(dr)
Plaza Sound Studios, N.Y.C.; Dec.18,1961
Blue Roz (take 3) [4:42]
same personnel:
Plaza Sound Studios, N.Y.C.; Dec.19,1961
Delilah (take 3) [6:14]
今回のレコーディングでのウィントン、サム、それにフィリィのリズム・セクションは一部のモ
ンゴメリ・ファンにより仕立てられたという噂もあるが、キープニュース自身、「私にとっても好
きなリズム・セクションとウェスを組ませることで最高のものになったよ。」という。
しかし、本アルバムは≪ジョージ・シアリング・アンド・モンゴメリ・ブラザーズ≫の項でも説明
したとおり7曲に対し37テイクといったが、キープニュースが<ジングルズ>は新曲でもないのに
5人のミュージシャンはいずれもてこずって12テイクまで続けたというから・・・7曲で40テイク
重ねたことになる。
<デリラ>はテイク4がオリジナル・アルバムに挿入されたが、キープニュースのメモには「ウ
ェスは自分のソロが気に入らない。」との表記があり、「テイク3を聴き返したが、いまだに私は
ウェスの思いこんでいた事に同意できない。フィリィのドラムス・ソロを含んでいるが仕方なく未
発のヴァージョンに移した。」という。
確かにこの2枚組みアルバムで初めて紹介されたが、キープニュースのいうとおりフィリィのドラ
ムス・ソロが素晴らしく、ウェスのソロも悪くはないと思う、どこが気に入らなかったのか。
"モンゴメリ・ブラザーズ" のことで付け加えておくが、ミルト・ジャクソンが将来的に興味深
いプロジェクトの案を持っているということと、キープニュースが次のアルバムで≪バグス・アン
ド・モンゴメリ・ブラザーズ≫を計画していたという話しを語ったが、 "モンゴメリ・ブラザーズ
" の解散で幻のレコーディングとなってしまった。うーむ。
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