Full House/Wes Montgomery/Riverside RLP-434
アルバム名 : Full House/Wes Montgomery
アルバム番号: Riverside RLP-434
リリース国 : U.S.A.
リリース年月: 1962
メディア  : LP


Wes Montgomery(g) Johnny Griffin(ts) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(dr)
                                       Live at "Tsubo" Berkeley, California; Jun.25,1962
          Full House                            [9:14]                
          Blue 'N' Boogie (take 2)              [9:31]                
          Cariba (take 2)                       [9:35]                
          Come Rain Or Come Shine (take 2)      [6:49]                 
          S.O.S. (take 3)                       [4:54]                

omit: Wynton Kelly(p) 
                                                                              same dates
          I've Grown Accustomed To Her Face     [3:18]                 

 
★リヴァーサイド最高傑作のライヴ・レコーディング★  ウェスは、「カリフォルニアのバークリー    しかし、ウィントン・ケリィはマイルスにこ ( サンフランシスコからベイ・ブリッジを渡    ういった。「その話しを断ったらギャラを補 ったところ) にあるカフェ・ハウス "ツボ"     償してくれるんだろうね。」、という言葉に に、毎月曜の夜に出演しないかと誘われてい    帝王マイルスを黙らせた。 るんだ。」、とキープニュースに報告を入れ     た。                      いっぽう、キープニュースとは良き友人であ このことにヒントを得たキープニュースは同    りウェスのファンでもある、ジョニィ・グリ じ時期、シスコにある "ブラック・ホーク"     フィンは快く「OK」のサインを示してくれ にマイルス・デイヴィスのクウィンテットが    た。 出演していることと、 "ジャズ・ワークショ    かくして、6月25日の月曜の夜は参加ミュー ップ" でテナー・バトルを観せるジョニィ・    ジシャン全員が休暇であったことから、ライ グリフィンとエディ・ロックジョー・デイヴ    ヴ・レコーディング・セッションが実現する ィスが契約を終えることで、レコーディング    運びとなった。  の可能性を考えた。               キープニュースとレコーディング・エンジニ マイルスには出演の休暇日にリズム・セクシ    ァのウォリー・ヘイダーはクラブ裏の物置小 ョンを貸してくれるよう頼んだが、彼は難色    屋にレコーディング機材をセット・アップし を示した。                   た。                          
 そのとき、クラブから少し離れた駐車場の     "ツボ" でのレコーディング機材を何故物置 すぐ隣で起こったことだが、( そこはその後    小屋にセットしたのかという疑問にもキープ "オール・ジャズ・ベイ・エリア・ステーシ    ニュースは、「ウォリーに関してもうひとつ ョン" KJAZの本部になっており) その夜    覚えているのは、彼はライヴ録りには固執し の "ツボ" の噂を聞きいれていたファンが長    た考えをもっていた。 い列を組んでいた。               というのは、ミュージシャンの見える場所で しかし中に入れず溢れたファンは駐車場でた    レコーディングすべきでない、というんだが むろしていた。それはレコーディングされた    今も理解できなくてね。 プレイ・バック・テープを聴くためである。    私はウェスのシチュエーションの( 振り返っ ここでしばしば登場するウォリー・ヘイダー    てみると、彼はスタジオでレコーディングし についてキープニュースは、「1960年代初期    ている時よりもクラブに出演している時のほ ウォリーの名前は偉大でフレンドリで音楽を    うが多かったということに対し、クレームを こよなく愛した "クルー・カット" の男で、    つけるファンに申し訳無いが) 多くのパフォ 私が今までに見た最高のエンジニアだね。彼    ーマンスをレコーディングしなかったことを はロスでウェスのユニークなサウンドを忠実    ここにお詫びする。 に録らえる唯一の人物であった。」と回想す    だけど私は、心からこの1枚のアルバムをレ る。                      コーディングできたことに喜びを感じてやま 当時の録音技術は2トラック方式であったが    ない。」 ウォリーはギターを録るのに独特の方法を編 み出した。                     =≪ムーヴィン/Milestone M-47040≫= アンプの前にマイクを置くというのは一般的              ライナー・ノーツ参考 であるが、彼はコントロール・ボードへ直接 楽器を接続することで、驚くほど正確なサウ ンドをテープに収めることができ、ミキシン グもできたという訳である。
ジャケット写真裏話  何度観ても、このジャケットの素晴らしさ、そのまま演奏に現れていますよね。 実はこの写真、ジェームス・ムーレにより撮られたものであり、≪ボス・ギター≫のジャケットに も彼のものが採用されている。 間違いが起こらぬようにしておきたいのですが、≪フル・ハウス≫の裏ジャケットの写真はジム・ マーシャルにより撮られており、何故裏表で写真家が違うのかは不明です。 ジムによる写真は他にもありますが、≪Movin'/Wes Montgomery/ Milestone M-47040≫のページを 参考にみてください。