Wes Montgomery(g) Harold Mabern(p) Arthur Harper(b) Jimmy Lovelace(dr)
TV'Cast, "Jazz 625", BBC-TV Center, London; Mar.25,1965
West Coast Blues (opening solo Guiter) [3:25]
Yesterdays [3:25]
Jingles [5:02]
'Round Midnight [7:50]
Twisted Blues [6:48]
Full House [5:20]
West Coast Blues (closing solo Guiter) [0:51]
note: The opening is the same take as the closing.
本当にこのビデオがバップよりリリースされたとき、ウェス・ファンもそうでないジャズ・ファン
も競って買い求めたことから、1週間後にはこの《動くウェス》だけが品切れの状態だった。
私はそれ以前の2年ほど前にプライベート・テープで既に観ていたが、ダビングが繰り返され画質が
かなり悪いものだった。しかし【動くウェス】を初めてみた感激は悪い画質もさほど気にはならない
ぐらい、見飽きることなく巻き戻していた。
リリースされたLDとビデオは最高の品質であり、当時イギリスのBBC−TVが走査線625本の
放送を記念して、ジャズ番組【JAZZ625】として放送し保管していたものを譲りうけたものだ
から当然いい訳である。
ちなみに現在日本の走査線は525本、ハイ・ビジョンで1125本だから、イギリスの映像がいかに高
い水準であるか、いや視聴者に高いニーズであったかが解る。
ウェスの収録はロンドンのホワイト・シティ、BBC−TVセンターのスタジオで3月25日に視聴
者をスタジオに招待し、同日に2放送分のライヴ録りが行われた。
リリースされたセッションが1965年の4月14日、未発掘となっているセッションが10月27日にそれぞ
れ "BBC2" よりオン・エアされたことから、未発の方はエア・チェックされたカセット・テープを入
手した。音質も自慢できるほどよいものではないが、雰囲気は十分に味わえる。
Wes Montgomery(g) Harold Mabern(p) Arthur Harper(b) Jimmy Lovelace(dr)
TV'Cast, "Jazz 625", BBC-TV Center, London; Mar.25,1965
Impressions [4:02]
The Girl Next Door [6:32]
Four On Six [4:15]
Here's That Rainy Day [6:56]
The Trick Bag [6:07]
West Coast Blues [2:45]
note: The opening and closing is the same take as the <VPLR-70469>.
それではこの未発のハンフリ・リトルトンの司会による放送を紹介する。
「こんばんは。エレキ・ギターが一般的になったのは1930年代半ばのことでした。
そのことはジャズ・ギターにとって革命的なことで、それによってギターはサックス、トランペット
等と対等にソロが演れるようになったのです。
その後様々なソロイストが登場しましたが、ここに本日のスター・ゲスト、ウェス・モンゴメリを紹
介します。
♪Impressions♪
♪The Girl Next Door♪
おわかりのことと思いますが、ただ今のは〈ガール・ネクスト・ドァ〉あるいは〈ボーイ・ネクスト
・ドァ〉でした。立場によって変わるわけです。
今日の午後、ウェスのマジック・サム(魔法の親指)をモニターにかぶりついて観せてもらったのです
が、どうしてあんな風に音が出るのかが全然解かりませんでした。
次の曲はウェスが 4/4拍子で弾き、ジミー・ラヴレイスは 6/8拍子でリズムを刻むというもので、そ
のことからタイトルは〈フォー・オン・シックス〉と付けられています。( 訳注: ドラムスは 6/8拍
子でなんか叩いていない。タイトルの意味は不明)
♪Four On Six♪
♪Here's That Rainy Day♪
ただ今のは・・・〈ヒアーズ・ザット・レイニ・デイ〉でした。
次の曲はウェスのオリジナルでマジック・サムを堪能できる曲、〈トリック・バッグ〉です。
♪The Trick Bag♪
ただ今の〈トリック・バッグ〉をもって本日の番組を終了したいと思います。」
♪West Coast Blues♪
〈ウエスト・コースト・ブルーズ〉がフェード・アウトで流れ、終了。
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