Wes Montgomery(g) with orchestra arr. & cond. by Don Sebesky:
Wayne Ander, John Messner, Bill Watrous(tb) Mel Davis, Bernie Glow, James Nottingham(tp)
Ray Beckenstein(as.fl.pico) Stan Webb(as.bars.engh.cl) Walter Kane(cl.basn.ts) James Bu-
ffington(frh) Jack Jennings(vib.cast.scra) Don Butterfield(tu) Al Casamenti, Bucky Pizz-
arelli(g) Herbie Hancock(p) Richard Davis(b) Grady Tate(dr) Ray Barretto(per)
Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, N.J.; Sep.14,1966
California Dreaming [3:08]
same Personnel:
Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, N.J.; Sep.15,1966
Green Peppers [2:55]
South Of The Border [3:15]
same Personnel:
Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, N.J.; Sep.16,1966
Sun Down [6:00]
Oh! You Crazy Moon [3:40]
More, More, Amor [2:50]
Winds Of Barcelona [3:00]
Mister Walker [3:35]
Wes Montgomery(g) Jack Jennings(vib) Richard Davis(b) Grady Tate(dr) Ray Barretto(per)
Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, N.J.; Sep.16,1966
Without You [3:00]
Sunny [4:00]
評価ひとつ星半の大ヒット作
レコードに針を落とした瞬間 (私はいまだにアナログ派なん
です) カリフォルニアの暑いい夏を連想させる "ママス・ア
ンド・パパス" の出だしのサウンドがたまらなくて何度も聴
くのですが、〈国境の南〉がラテンの名曲として知られてい
るが実はカントリーとのこと、ご存知でしたか。
個人的には〈ウィズアウト・ユー〉が好きなんですが、本当
にこのアルバムの全てが楽しくて、正にウェスも好みといっ
た感じを受けてリラックスした雰囲気で聴いています。
さて、1962年7月19日と言うからウェスがリヴァーサイドに
在籍していた頃、彼はレオナード・フェザーから7枚のアル
バムから7曲のブラインドフォールド・テストを受けた。
ジョージ・ベンソン、ローランド・カーク、ジョー・パス、
グラント・グリーン、スタンリィ・タレンタイン、ガボール
・サボ、それにハワード・ロバーツであった。
ウェスはテストを受けたミュージシャンや曲に対して自分な
りの評価と感想を述べているが、その記事が実際ダウンビー
ト誌に掲載されたのはアメリカ・ビルボードのNo.1・ベ
スト・セーリング・ジャズ・LPにこの《カリフォルニア・
ドゥリーミン》が輝いた67年であり、そのレオナードのイン
タヴューに次のように答えている。
現在、君が5つ星をあげてもいいなと思うレコードはありま
すか?という質問にウェスは、「ギター・アルバムで?それ
とも全てを含んでのこと?そうだね、今まで2〜3聴いたこ
とあるけれど、そのアルバムのタイトルもミュージシャンも
分からないんだ。おかしな話しだろ。
そうだね。特に5ツ星を付けられるレコードはないように思
うんだが、そうそうマイルスの《マイルス・スマイルズ/Co-
lumbia CL-2601》があったよ。
彼の作品は本当に素晴らしい。常に新しいことを演っている
が、だからといって全力を尽くしているようにも思えなかっ
たがね。
それにウェイン・ショーターのプレイはまた違うんだ。上手
いね。ジョー・ヘンダーソンも5ツ星を付けてもいいと思う
ぐらいの技量を持っている。
というのは、ジョーの演リ方にあると思う。彼とマッコイ・
タイナー、エルヴィン・ジョーンズ、リチャード・デイヴィ
スなんかがそうだね。」
このインタヴューを受けたときウェスは44歳、インディアナ
ポリス生まれのギタリストが勝ち得た名声は彼の才能とディ
レクターであるクリード・テイラーの鋭い感の証である。
商業的に成功するようになるジャズ・アーティストの慣例と
して、モンゴメリは保守的な評論家のサポートを失い《カリ
フォルニア・ドゥリーミン》はハーヴィ・パーカーのダウン
ビート・レヴューでひとつ星半という苛評であった。
でも左の広告よく見てください。ダウンビート、ジャズ、
プレイボーイの各誌でポール・ウィナーを獲得、前々作のグ
ラミィ賞がいまだ鳴り止まず赤丸急騰中!!
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