Wynton Kelly(p) Wes Montgomery(g) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(dr)
B'Cast, "Half Note", N.Y.C.; Sep.24,1965
Laura [6:53]
Cariba [8:49]
Wynton Kelly(p) Wes Montgomery(g) Larry Ridley(b) Jimmy Cobb(dr)
B'Cast, "Half Note", N.Y.C.; Nov.12,1965
Bik's Works [5:35]
Four On Six [8:24]
Wynton Kelly(p) Wes Montgomery(g) Herman Wright(b) Jimmy Cobb(dr)
B'Cast, "Half Note", N.Y.C.; Nov.19,1965
All The Things You Are [6:44]
I Remember You [7:27]
このアルバムについて説明させていただきます。
WABC−FM放送によるエァ・チェック・テープを入手し、1994年秋頃とにかくCD化にして多くのウ
ェス・ファンに聴いていただきたかった。
そのことで、ギタリストの小泉氏に相談しとりあえずメジャー的に考えてポリドール・レコードに
制作の話しを持ちかけて戴いた。
結果、相談には乗っていただけなかったので小泉氏と私とで自主制作に踏み切り、TOKUI-KOIZUMI
の名前から "TOKO" レーベルとし1994年の12月に限定5百枚のリリースを決めた。
まあまあの人気から2年後に追加プレスを考え、ジャスラックに申請したところ著作隣接権の改正
からプライベート盤のリリースは困難な状況となり、断念せざるをえなくなった。
3セッションは何れも未発であるが、各セッションには前段にケリィ・トリオのプレイも含まれ
ておりケリィ・ファンにもその分聴かせてあげたいが、今の段階でのリリースはたいへん難しいの
で下記にディスコグラフィを掲載しておく。
Wynton Kelly(p) *add Wes Montgomery(g) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(dr)
B'Cast, "Half Note", N.Y.C.; Sep.24,1965
Blue's Blues [11:31]
Old Folks [6:06]
Milestones [5:24]
Laura * [6:53] TOKO WM94-12
Cariba * [8:49] −
Theme * [3:08]
Wynton Kelly(p) *add Wes Montgomery(g) Larry Ridley(b) Jimmy Cobb(dr)
B'Cast, "Half Note", N.Y.C.; Nov.12,1965
Blue 'N' Boogie [10:22]
If You Could See Me Now [7:07]
No Greater Love [6:15]
Bik's Works * [5:35] TOKO WM94-12
Four On Six * [8:24] −
Theme * [1:25]
Wynton Kelly(p) *add Wes Montgomery(g) Herman Wright(b) Jimmy Cobb(dr)
B'Cast, "Half Note", N.Y.C.; Nov.19,1965
It's You Or No One [10:47]
Born To Be Blue [5:11]
Stella By Starlight [8:02]
All The Things You Are * [6:44] TOKO WM94-12
I Remember You * [7:27] −
No Blues * [2:45]
このディスコグラフィを見てお気づきのことと思うが、11月になってベースが頻繁に入れ替わっ
ていることですが、この事実について面白い話しが残されている。
ケリィ・トリオはポール・チェンバース、ジミー・コブがレギュラー・メンバーとされているが、
1965年11月になってポールが抜け、サム・ジョーンズ、ロン・カーター、ラリー・リドレイ、それ
にハーマン・ライツなどがトラ(バンド用語でエキストラのことを意味する)として頻繁に入れ替わ
った。
実はポールが10月下旬に足の裏に刺さったガラスの破片がもとで化膿し、11月にニューヨーク市内
の病院で手術を受けるため年内は一線から離脱することになったという訳である。
しかしトラの都合がつかない日もあったようで・・・
ウェス: 今日はベースがいないの?
ケリィ: じゃあ、一丁演るか!
まれではあったが、ケリィがベースを弾いた (たいていのバンドマンは2〜3種の楽器をこなし、
重要なパートが抜けたときその代役を果たしていた) という。しかも大喝采だったそうである。
勿論、実話でありダウン・ビート誌65年12月号での記事によるとトラの殆どはサム・ジョーンズが
務めたと記載されていた。
そのケリィがベースを弾いているレコードご存知ですか。
《That's Him / Abbey Lincoln / Riverside PLP12-251》のアルバムで1曲だけなんですが、ポー
ルの酒乱にみかねてケリィが演っているそうです。
|