室内の様子:これは、1階馬屋の出入り口に当たる所の障子。
平成15年 会津 夏の古民家解体の学校 2
8月2日(土):
これは、しばらく人が住んでいなかった為、くもの巣がはってしまっている天井。でも何ともいい色をしています。
8月2日(土):
同じく床部分。これもいい色。
ちょっと汚い気もするが、これは便所の窓。でもなんともいいデザイン。
1階の建具を全部、とっぱらった所。
茅葺き屋根の軒先の納まり。2重構造になっていて、下に大麻をしき、その上に茅をしく。軒先に、大麻を下に使えば、 直線的なラインが出て、見た目に美しく仕上がるのだそうだ。作業してよくわかるが、大麻は茅に比べて、かなりかたい
馬屋の妻側の形状。この民家は、馬屋部分の屋根は、切り妻になっており、他の部分は全て、寄せ棟になっている。 また、次の写真でよくわかるが、煙り出し(換気口)の形が、何ともオシャレ。
8月3日(日):
この日は、地元の人夫さん達はお休み。"解体の学校"の小林さんと私と、1日から何と北海道から参加しているKさん (女性、パワフル!大工希望!)の3人での作業となった。私は、この馬屋部分の天井をノコで切って、落とした。屋根裏の"すす"や ほこりやらで真っ黒になってしまった。その後は、資材置場の古材の柱をトラックに積み込み、大量の汗をかいた。しばらく 肉体労働から遠ざかっていたので、かなりきつかった。が、その後のよく冷えたビールはうまかった。
8月4日(月):
この日は機械が入って、茅葺きを落としていった。人間が、ちょっとずつ手作業でやっていくのとは大違い。
かなり楽。
また、この日から"解体の学校"に、東京より、設計事務所主催の(私と同業者)K氏が参加。
馬屋の上の部分の"さ首(す)"部分も機械ではずされた。この民家は移築予定ではなく、構造材だけ再利用するということ なので、少々荒っぽいやりかたでもいいのだそうだ。