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平成15年 "静岡Y邸古民家移築再生工事" 3

平成16年3月23日(火):

静岡古民家

Zさんから年賀状が来て、当初解体の予定がなかった裏の物置も解体し、移築することになったとのこと。もうすっかり母屋の棟上が 終わってしまったのかと思っていましたが、Yさんが位置を決めるのに長引き、また、年明けから物置の解体にとりかかったということでした。
 というわけで、物置の棟上(建て方)を手伝いに行くことになりました。
 これは物置の基礎工事後の状態。外注に出したとのこと。


静岡古民家

昨日から、雨が降り続け、今日の仕事は先ず基礎にたまった雨水を、外にかき出すことから。


静岡古民家

あらかじめ組んでおいた柱と梁を、ユニックでひっぱりあげて、土台にあらかじめ開けておいたほぞ穴に、柱のほぞを差し込んでいき、 立ち上げていく予定。
 作業をするのは、Zさんと私、たった二人だけ。果たしてうまくいきますかどうか。
   隣に見えている建物が、Yさんのアトリエ。(プレハブ造)


静岡古民家

奥の比較的立ち上げやすいところから、建て方を始めていきます。
 柱を建てる度に、"下げ振り"で柱の垂直をだいたい見ながら、仮筋交いで止めていきます。
 しかし、梁の間に、柱をあらかじめ組んでおくのを忘れてしまった!他の柱を梁の下にかまして、車用のジャッキで梁を一時持ち上げて、 その下から柱をもぐり込ませました。


静岡古民家

つなぎの梁と、屋根の母屋も組んでいきます。


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やっとほとんどの柱が立ち上がりました。ここまでおよそ1日がかり。疲れた~。


静岡古民家


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土台部分の納まり。ねこ土台と言って、基礎パッキン方式のようなもの。この2㎝ほどのスキマが床下換気口の役目を果たす。
 左側に角のように出ている土台は、ほぞ穴の納まり上、余分に出しとかないと材が割れてくるらしい。後で、外壁の仕上げに合わせて カット予定。(外壁予定=木網セメント板下地の上トタン板貼り)


静岡古民家

内壁も大壁仕上げということで、このごつい梁は外から全く見えなくなるんやね。せっかく古材を使うのにもったいない! でも、古材でも、ずっと物置で使ってただけで、"かまど"もなかったことから、母屋の材に比べて色が薄い。
 予算がないということですが、内側は、胴縁下地の真壁造りにして、ベニヤを貼って、白ペンキでも塗れば、塗り壁風に なって、ええんちゃうかなと思いましたが、私の設計ではないので、いらん口出しはせんときました。  ちなみに内壁仕上げは、大壁造の戸板貼り風を予定。


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